Galaxy A52s 5G 実機レビュー – ハイエンドからの乗り換えでも不満なし

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2021年9月、世界中で非常に人気の高いGalaxy A52 5Gに、スペックを向上させたマイナーチェンジモデルが登場しました。

筆者は以前A52 5Gを使用したことがあり、それなりに満足度が高かったのですが、唯一の不満は性能の低さでした。

普段ハイエンドスマホを使っている筆者にとっては正直厳しいスペックだったので、大幅スペック向上となったマイナーチェンジモデルの本機種を試してみることにしました。

今回はそのGalaxy A52s 5Gのレビューをしていきたいと思います。

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スペック表や付属品などをチェック

以下、英サムスンから抜粋したスペック表です。

モデル名SM-A528B
SIMnano+nano Dual(5G+4G)
WiFiIEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax 2.4G/5GHz
Bluetooth5.0
その他NFC/GPS等/QZSS(みちびき)対応
ディスプレイ6.5インチ FHD+ 有機EL
リフレッシュレート120Hz対応
解像度1080 x 2400
寸法159.9 x 75.1 x 8.4mm
重量189g
端子USB Type-C
スピーカーステレオ
プロセッサSnapdragon 778G (2.4GHz,1.8GHz)
メモリ/ストレージ6GB / 128GB
8GB / 128GB
8GB / 256GB
Androidバージョン11(One UI 3.1)
バッテリー容量4500mAh
急速充電25W
リアカメラ①超広角 12MP F2.2
②広角 64MP F1.8(OIS)
③被写界深度センサー 5MP F2.4
④マクロ 5MP F2.4
インカメラ32MP F2.2
動画撮影4K 30fps
生体認証指紋(画面内・光学式)/2D顔認証
防水・防塵IP67
備考MicroSD対応(最大1TB)

A52 5Gからの変更点は赤太字としました。端的に言うとWiFi 6に対応し、GPSの精度が向上して性能が高くなっただけです。

こんな書き方をすると微妙な気がしますが、価格はほぼ変わらずでA52 5Gとの価格差は公式サイトでは10ポンド(執筆時点で約1500円)しか変わりません。だったら断然こっちを買った方がお得ですね。

なお今回筆者が購入したのは6GB/128GBモデルのAwesome Violetです。間違えて同じ色選んじゃったメモリ構成も色も前回A52 5Gを購入した時と全く同じで、本体の外観も刻印以外同じなので付属品だけご紹介します。

本体の外観を見たい方はこちらをご覧ください。

付属品は画像の通り充電器(イギリス向けなのでBFプラグ)・ケーブル・SIMピン・保証書類で、以前購入した台湾版A52 5Gと比べてケースが付属しておらず、また本体にフィルムも貼り付けられていませんでした。

A52sでコストを削減したのかな?と思いましたが、海外の実機開封レビューを見たところ、逆にケースとフィルムが付属していることは稀なようです。

つまりグローバル版のA52 5G(SM-A526B/DS)・A52s 5G(SM-A528B/DS)には、いずれもこれらが付属されることはないと思われるので、購入する場合は事前にケースとフィルムを用意した方が良いと思います。

欧州版はリージョンロックに注意

本主旨とは若干逸れますが、欧州版のモデルを購入する際はリージョンロックに注意してください。

今回購入したイギリスを含む欧州向けのモデルでは、長年特定地域でしか利用できないリージョンロックが設定されています。

本機種も例に漏れず、本来工場出荷時ではリージョンロックがかかっている状態でしたが、購入元のECサイトCloveで解除されているため、手元に届いた状態で既に上記の特定地域以外でも利用できるようになっています

一方で海外のAmazon公式で購入する際は、リージョンロックがかかったまま手元に届いてしまいます。

ただし、日本がこのリージョンロックの対象地域であるかどうかは不明です。

今回は縁がありませんでしたが、次回はAmazonの欧州向けサイトのいずれかでGalaxyを購入し、リージョンロックの検証をしたいと思います。

ベンチマーク計測結果

今回もGeekbench 5、AnTuTu v9を実機で計測します。

A52s 5G
A52 5G(参考値)

Geekbenchではマルチコアのスコアが2800点と前年のハイエンドExynos 990並AnTuTuでも50万点を超え、A52 5Gの39万点と比較して大きく性能が向上しました。

特にGPU性能は1.7倍に迫る向上で、ゲームをせずとも120Hzリフレッシュレートの滑らかさに大きく貢献するでしょう。

体感でも分かるレベルのレスポンスの良さで、まるでハイエンドスマホを使っているような感覚です。ミドルクラスもここまで来たかと感動しました。

より安定したリフレッシュレート120Hz

前述で少し触れましたが、リフレッシュレート120Hzはかなりのスペックを必要とするようです。

先代のA52 5Gではスペック不足によるものと思われるコマ落ちが頻発し、上限値の120Hzはほとんど出ていませんでした。

しかしA52s 5Gでコマ落ち頻度が減り、体感で分かるほどより滑らかになりました。A52 5Gで明確に記録はしているわけではないですが、明らかに滑らかになったと感じます。

とはいえ上限値の120Hzをほぼ常に維持しているハイエンドにはさすがに勝てないので、完璧なヌルヌルを求めるのであれば最新ハイエンド性能のGalaxyを購入した方が良いでしょう。

写真比較

続いて写真の比較をします。撮影センスがないので、とりあえず夜景だけ抜粋して取り上げたいと思います。時期は異なりますが、A52 5Gと同じ場所で撮影したので比較します。

通常A52s 5G
夜景A52s 5G
通常A52 5G
夜景A52 5G

A52s 5Gのほうが若干白飛びが抑えられているように見受けられますが、ソフトウェアは同じ時期のものではないのでA52 5Gはこれより改善されているかもしれません。

一方で夜景モードになると画角が狭くなる事象はA52s 5Gでも発生しているので、夜景モードで撮影する際はこの点に注意すべきでしょう。ハードウェアの都合ですかね?

いずれにせよどちらもメインカメラはミドルクラスの割に綺麗に撮れそうです。


通常広角A52s 5G
夜景広角A52s 5G
通常広角A52 5G
夜景広角A52 5G

超広角カメラでの撮影はA52 5Gのほうが白飛びがないように見えますが、恐らく手前の街灯が増えたことによる影響だと思われます。基本的にほぼ変わりません。

正直どちらの機種も超広角カメラを夜に使用するのは厳しいかもしれません。


ちなみに変化がないのは当然のことであり、A52 5Gからカメラのスペックは一切変わっておらず、センサーも全て据え置きだと思われます。

違いとしては画像処理を行うSoCが異なるということくらいでしょうか。

結局のところ素人目でハッキリと分かるほどの違いはほとんどないみたいなので、カメラ性能の向上は期待しないほうが良いと思います。

位置情報の精度が高い

本機種はS21シリーズでも対応しなかったQZSS(みちびき)に対応しています。これはGPSの補助的な役割を持つことができる衛星測位システムで、日本などで位置情報の精度が格段に向上します。

と言ってもぶっちゃけ伝わりづらいので、実際にS21とA52s 5Gで高層ビルが多い都心に行き、比較検証を行いました。

以下画像2枚は同じ場所・同じ時間でのGoogleマップのスクリーンショット一部です。赤い点は実際に立っていた、大まかな場所を表しています。

S21
A52s 5G

各1枚ずつしか画像を載せていませんが、どちらも常にこのくらいの精度です。明らかにA52s 5Gのほうが精度が良いということが分かると思います。基本的に向いている方向もA52s 5Gのほうが正確でした。

なおA52 5Gはもちろんのこと、S21+やS21 UltraもS21と同様の精度(QZSS非対応)になると予想されるので、実際にA52s 5GはS21シリーズ・A52 5Gよりも日本での位置情報精度は高い、ということになりそうです。

バッテリー持ち

バッテリー持ちですが、体感はA52 5Gとあまり変わりません。

バッテリーとデバイスケアの項目を確認してみると、SNS(主にTwitter)・YouTube観賞・Chromeでのウェブ閲覧を主として利用したバッテリー持ちについては、いずれも50%前後で5~6時間の使用時間が平均でした。単純計算で10時間~12時間くらいの電池持ちです。

120Hzリフレッシュレート常時利用でこの程度なら、十分実用に耐えうるのではないかと思います。S21 Ultraが同じ使い方で使うと13~15時間持つことを考えると少し物足りないですが、ハードユーザーでも1日は持ちそうです。

発熱にいて

スペックが向上したこともあり、発熱は若干するようになった気がします。

普段使いでも条件によってはSnapdragon 888搭載のGalaxyよりも1~2度ほど本体バッテリー温度が高くなる場合があるので、ミドルクラスの割には発熱するな、という体感です。

考えられる要因として、筆者は常時120Hzリフレッシュレートで使っているためだと思われます。

ミドルクラスだと普段使いでもGPUをそれなりに使用しなければスペックが足りないため、発熱しやすいのかもしれません。

まとめ

A52 5Gで「あと一歩」と感じていたスペックが改善されたことにより、本機種は筆者的にはほぼ文句なしの製品です。ミドルクラスにここまで感動したのは初めてでした。

Galaxyなのでソフトウェアの不満点もほぼなく、誰にでもオススメできる一台でしょう。

ただし本機種の日本展開は執筆時点では不明です。


また本機種を購入する際は対応バンドに注意が必要です。

日本発送に対応したサイトでは主にSM-A528B/DSが販売されていますが、同じ型番でも対応バンドが異なる可能性があります

特に台湾向けのものはauおよびドコモの主要バンドLTE B26に対応していない可能性が高く、これを避けたい場合は販売業者に問い合わせて確認したほうが良いと思います

筆者が購入した英国版の対応バンドと接続可否は以下に記載しています。


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