みなさんは腕時計を普段着用していますか?
またそれは一般的な腕時計ですか?それともスマートウォッチですか?
ガジェットを取り扱うサイトを運営しているにもかかわらず、筆者は普段スマートウォッチではない一般的なアナログ時計を着用しています。
しかも必要であると感じたことがないため、タッチパネル操作の多機能なスマートウォッチを使用したことがありません。
しかし使ったことがないのに否定するのは良くないだろうということで、実際に標準的なスマートウォッチを使用してみて、本当に必要なのかを判断することにしました。
本記事では実際に使ってみて感じたメリットとデメリットをそれぞれまとめます。
Galaxy Watchを購入
まずどのスマートウォッチにするかという問題ですが、今回はGalaxy Watch5の40mmモデルを選定しました。
筆者のメイン端末がGalaxyであること、1年落ちになったことにより手頃な価格になったこと、スマートウォッチとしては標準的な製品であることが主な選定理由です。
スマートウォッチのメリット
ヘルスケア機能が充実
Galaxy Watch5は心拍数、血中酸素濃度(SpO2)、ストレス、体組成、睡眠などが測定できます(日本の場合)。モデルにもよりますが、心拍数やSpO2、睡眠の測定などは多くのスマートウォッチが対応しているはずです。
自身の身体の状態は医療機関にかからない限りなかなか見る機会がありません。そのためこれらをリアルタイムで確認できることは大きなメリットと言えるでしょう。
健康を意識するきっかけになる
これが最も大きなメリットだと思います。
ワークアウト機能は運動を行うきっかけになり、また心拍数などの測定はその場で行えます。このおかげでヘルスケアについて身近に感じることができます。
筆者は出不精で運動をほぼしない人ですが、無慈悲にも歩数などといった数値がデータとして表示されてしまうので、今までよりも体を動かす意識を持つようになりました。
「きっかけ作り」としてスマートウォッチを買うのも悪くはないと思います。
スマホの子機としても
これもモデルによりますが、スマートウォッチはスマートフォンの子機としても利用できます。
たとえばGalaxyスマートフォンとGalaxy Watchの組み合わせでは親機カメラの遠隔操作ができ、ウォッチ側でシャッターを切ることが可能です。そのほかウォッチにLINEアプリをインストールして、親機と同じアカウントで同時ログインもできます。
このように、サブ的な立ち位置で子機として利用することが可能です。
この用途を目的として、今使用しているスマートフォンと互換性が高いスマートウォッチを選ぶのも良いかもしれません。
スマートウォッチのデメリット
充電が面倒
スマートウォッチは多くが取り外し不可のバッテリー内蔵であり、専用のケーブルなどを使って充電するスタイルが一般的です。またディスプレイを点灯させることから消費電力が高く、バッテリー駆動時間はスマートフォンと同じ数日程度であることが多いです。
一般的なクオーツ(電池式)のアナログ時計を使用していると、充電回数が1~2日に1回という頻度はかなり面倒に感じると思います。上記の通りスマートウォッチは専用の充電器を使用することが多く、遠出する際に持ち運ぶケーブルが増えてしまう点も残念ポイントです。
そのほかバッテリーの劣化が懸念点だと思いました。
特にWear OSで動作するスマートウォッチは、スタンバイ時の電力消費が激しい点をAndroidから引き継いでいる様子です。着用していなくとも1時間に1〜2%のペースで消費していくので、2年使えばそれなりに劣化してしまいそうで心配です。
買い替え頻度とコストの問題
一般的なアナログ時計は、クオーツ・機械式ともに定期的なメンテナンスを行えば、半永久的に使用できます。
しかしながら、OSバージョンアップの限界がある以上、スマートウォッチは数年に1度は新しいモデルに買い替えなければなりません。
スマートウォッチを使い続ける場合、年単位のコストで考えると、案外高くついてしまうこともあります。
スマホでも測定できる機能がある
昨今のスマートフォンは非常に機能が充実しており、スマートウォッチがなくとも測定できる機能も存在します。例えば睡眠トラッキング、歩数計測、位置情報の記録などはスマートフォンでも利用できます。
もちろんスマートウォッチのほうが多機能なうえ精度は高く、詳細を測定することが可能です。
しかしこれらの機能にどれだけ価値を見出せるかによって、スマートウォッチを買うべきかどうかが変わりそうです。
まとめ
実際に1週間と少し使用してみましたが、少なくとも筆者は「時刻の確認」を重視するため、スマートウォッチでなくても良いという結論に至りました。
ただし、ヘルスケアを重視するならばスマートウォッチは必要だと考えます。
何も意識せずに健康でいられるのは20代前半までだと筆者は考えています。25〜30歳以降は健康診断の数値が少しずつ悪化していき、生活習慣病の足音が聞こえるようになると言っても過言ではないと思います。
しかし、不健康だと分かっていても実際に健康を意識する人は少ないのではないでしょうか。筆者がまさにそうでしたが、このように今まで自身の生活習慣に目を背けていた人でも、スマートウォッチは健康へ意識を向けるきっかけとなりうるアイテムだと思いました。
その一方で、時刻を確認する「時計」としての役割は今ひとつだと思いました。
Galaxy Watch5では常時Always On Displayをオンにすると1日しか持たず、オフにしても1日半程度しか持ちません。
また加速度センサーなどを利用して文字盤を点灯させる以上、姿勢や手首の捻り方によっては画面が点灯しない場合も多いです。
あくまでスマートウォッチはヘルスケア関連の機能がメインであり、時計としての機能はおまけでしかないと感じました。
アナログ時計からスマートウォッチへの移行を検討している方は、このことを頭の片隅に置いておくと良いかもしれません。
以上のことから、筆者は状況に応じて使い分けるという結論に至りました。
スマートウォッチの購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
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