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菅内閣の携帯料金値下げ政策の一環により誕生したKDDIのpovo(1.0)。
武田元総務大臣が「非常に紛らわしい」と批判したオンラインブランドでしたが、更に非常に紛らわしいより様々なニーズに対応した基本料0円の「povo2.0」として新たにリニューアルされました。
そんなpovo2.0を筆者も契約してみたので、さっそくファーストインプレッションをレビューしていきたいと思います。
なお物理SIMで契約したので、eSIMについては省略します。ご了承ください。
申し込み先は条件により異なる
まず第一段階の障壁(?)として、申し込み形態によって契約方法が異なります。
- 新規契約(電話番号新規発番)または他社からの乗り換え
ブラウザからの申し込みは筆者が確認した限りできません。
povo2.0アプリ(Android/iOS)をインストールし、こちらから申し込みを行います。
- povo1.0またはauからの乗り換え
povo2.0アプリからは申し込みできません。
指定のサイト(au/povo1.0)から諸注意に同意して先に進みau IDでログイン、ブラウザで申し込みを行う必要があります。
一応注意書きは各所で記載されているのですが、この時点で非常に紛らわしいですね。他意はありません。
eKYCに少々難あり
本ブランドでは本人確認にLequid社のeKYCが採用されています。このeKYCはブラウザからカメラを起動して撮影するのですが、ピントはカメラ起動時点で固定されてしまうため非常に撮影しにくいです。
明らかにぼやけているという場合は、再度eKYCの手続きを最初からやり直したほうが良いです。
何も意識せずに進むと、何度やってもこんな感じになります。
コツとしては、事前に机などに身分証明書をセットして、身分証に向かってスマホを構えてからカメラを起動すると、ピントが合いやすいです。
これでピントが合わない問題は、ある程度解決すると思います。
※2021年10月21日追記
iPhoneであればピント不具合がないとの情報がありますので、お持ちの方はiPhoneからの申込みをオススメします。
同梱品をチェック
大阪在住の筆者で9月29日午前申込み、9月30日午前の到着だったので、本州であれば概ね申込み完了から1〜2日程度で届くと思われます。
なお宅急便コンパクト(ヤマト運輸)の発送でした。
付属品はかなり豪華で、SIMカード本体に加えスタートガイド、SIMカードマニュアル、SIMピンとpovoステッカーが同封されていました。
SIMカードはLINEMOと同様にマルチサイズに対応しており、標準・micro・nanoと3段階に切り取れるようになっています。
SIMカードはpovo2.0専用に作られており、auの灰色・クリーム色のSIMとは異なる白地にpovoロゴのデザインです。
ネットワーク品質をチェック
気になるネットワーク品質ですが、通信速度は概ね本家と同様でした。
一方で応答速度(Ping)は頻繁に変動しがちのようです。
左が正常(本家同等)な応答速度の計測結果、右が応答速度が遅くなった際の計測結果です。計測結果は5Gですが、4Gでも同様に大きく応答速度が変動します。
上記の画像は時間帯が異なりますが、同じ時間帯でも応答速度が大きく変動するようです。
ただpovo2.0以外の要因(スピードテスト側など)の可能性もあるので、参考程度に留めておいてください。
応答速度が遅くなれば理論上Twitterなどの画像読み込みがワンテンポ遅れるということになりますが、「明らかに遅い」という感覚は筆者が使った限りではありませんでした。
また今回24時間使い放題のトッピングで約40GB使用しましたが、auに存在する速度制限のようなものには遭遇しませんでした。
電波が良ければYouTubeの4K画質も止まらずに再生できます。
なおネットワーク品質は日々変動するものであるため、状況が大きく変わり次第必要に応じて本記事で追記していきたいと思います。
電話番号が不明
povo2.0の新規契約では、携帯電話網を利用しSIMを有効化するOTAという方式が取られています。
しかし筆者のSIMはOTAに失敗したのか、電話番号が不明のまま正しく表示されません。
データ通信・通話(発信者番号通知)は問題なく利用できるのにSIM本体は電話番号が表示されない、という中途半端な状態になっています。
SNSでも同様の報告が多数みられますが、今のところ確立された解決法はSIM再発行しかないようです。
SIM側で電話番号が確認できないというだけなので、筆者は当面このまま使い続けることにしました。
なお電話番号はpovo2.0アプリやサイトで確認できます。
トッピングは便利半面、面倒半面
トッピングはpovo2.0アプリよりすぐに購入が可能で、データ通信関連のトッピングはチャージのような形で利用することが出来ます。
24時間使い放題のトッピングは、重複して購入してしまうトラブルが起きないように、使用中に限りトッピング一覧から使い放題の項目が消失します。
必要な時に必要なだけ自分自身で自由に購入することができるので、非常に便利だと感じました。
ただ毎回データ残量が減る度に手動でトッピングを購入しなければならないので、正直めんどくさいと感じました。
まあ料金体系も新鮮で、完全に差別化できているので悪くはないと思います。
まとめ 予備の回線としてはオススメ
今のところ制限も設けられていなさそうですが、これから新たに設定される可能性は十分にあります。過度な期待はしないほうが良いかもしれません。
また通話系のトッピングは毎月自動適用なのに対し、他のトッピングにこの機能がないのは惜しいポイントかなと思います。
データはなくなり次第自動的に特定のトッピングを購入してくれる機能があれば良いなと思いました。
この機能は実装不可能ではないと思うので、是非検討して頂きたいものです。
またサポートが充実していない点も懸念ポイントです。原則チャットのみで、緊急の電話サポートも一応あるようですが、状況によっては繋がりにくい可能性があります。
auは基本的に何かトラブルがあった場合、auショップで解決するシステムになっています。ショップ対応が一切受けられないpovoは、他の事業者のオンライン専用プランと比較してもトラブルに遭遇した際に八方塞がりとなる可能性が非常に高いです。そのため、メイン回線でpovoに乗り換えることはあまりオススメできません。
しかし、新規で電話番号を発番し予備の回線として利用するには都合が良く、非常に使い勝手が良いです。
180日に1回トッピングを購入する必要はありますが、楽天モバイルと同様に、とりあえず契約してからどう使うか考えても良いでしょう。
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