10月5日より順次発売されているGalaxy S23 FEの対応バンドが一部地域で判明したので、本サイトでまとめます。
なお、対応バンド以外のスペックについては以下記事をご覧ください。
中華圏版の対応バンド
※太字は日本で利用されている4G以降のバンド
モデル名 | SM-S7110 |
2G GSM | GSM850, GSM900, DCS1800, PCS1900 |
3G UMTS | B1(2100), B2(1900), B5(850), B8(900) |
4G FDD LTE | B1(2100), B2(1900), B3(1800), B4(AWS), B5(850), B7(2600), B8(900), B12(700), B20(800), B28(700) |
4G TDD LTE | B34(2010), B38(2600), B39(1900), B40(2300), B41(2500) |
5G FDD Sub6 | N1(2100), N3(1800), N5(850), N7(2600), N8(900), N28(700) |
5G TDD Sub6 | N38(2600), N40(2300), N41(2500), N78(3500), N79(4500) |
中華圏版では少なくとも台湾で発表されており、ハードウェア対応バンドが判明しています。
中華圏では地域ごとに5G対応バンドをソフトウェアで制御する傾向があり、台湾版Galaxy S23 FEで実際に利用できる5GバンドもN1(2100), N7(2600), N28(700), N41(2500), N78(3500)のみに限られているようです。
先代のS21 FEとほぼ同じバンド構成になっており、引き続き日本で主要な800MHz帯に対応していません。ソフトバンクを除き、利用できるエリアが大きく制限される見込みです。
なお中華圏版Galaxy S23 FEはSnapdragon 8 Gen 1を搭載し、nano SIMスロットが2つのデュアルSIM構成となっています。
台湾版では128GBモデルがNT$19,499(約90,200円)で、10月中旬以降に発売予定です。
東南アジア版の対応バンド
※太字は日本で利用されている4G以降のバンド
モデル名 | SM-S711B/DS |
2G GSM | GSM850, GSM900, DCS1800, PCS1900 |
3G UMTS | B1(2100), B2(1900), B4(AWS), B5(850), B8(900) |
4G FDD LTE | B1(2100), B2(1900), B3(1800), B4(AWS), B5(850), B7(2600), B8(900), B12(700), B13(700), B17(700), B20(800), B26(850), B28(700), B66(AWS-3) |
4G TDD LTE | B38(2600), B40(2300), B41(2500) |
5G FDD Sub6 | N1(2100), N2(1900), N3(1800), N5(850), N7(2600), N8(900), N20(800), N28(700), N66(AWS-3) |
5G TDD Sub6 | N38(2600), N40(2300), N41(2500), N77(3700), N78(3500) |
シンガポールの公式サイトより対応バンドを引用しているため東南アジア版と記載していますが、インドでも同じハードウェアと対応バンドで販売されています。
いわゆるRoW版と言われるハードウェアで、今後英国を含む欧州や中南米に販売が拡大する場合もこれと同じハードウェアが展開される見込みです。
こちらは中華圏版と異なりB26に対応していることから、日本の800MHz帯が利用できる可能性は非常に高いでしょう。
RoW版のGalaxy S23 FEはExynos 2200を搭載し、最大でnano SIMスロット2つとeSIMのデュアルSIM構成(nano SIM2とeSIMは排他利用)となります。
シンガポール版は128GBモデルがS$888(約96,700円)で、10月10日より発売されています。
S21 FEに続き限定的な展開か
現在Galaxy S23 FEの発表が確認されている国・地域は、インド、東南アジアの一部、アメリカ程度しかありません(筆者調べ)。今後拡大する見込みではあるものの、Galaxy Aシリーズ、他SシリーズやZシリーズほど展開される地域が拡大することはないとみられます。
韓国でも恐らく発売されないだろうと筆者は予想しています。先代のS21 FEが展開されなかったこと、通信事業者による大幅値引きで他Sシリーズが安く入手できるため展開するメリットが薄いこと、などが根拠です。
つまり何が言いたいかというと、日本へはほとんど流通しないということです。
どうしても購入したいという人は限りなく少ないと思いますが、限られた取り扱うショップや輸入代行業者を探さなければ、日本在住の消費者が日本にいたままGalaxy S23 FEを入手することは困難を極めるでしょう。
画像:Samsung
参考
Galaxy S23 FE 薄荷綠 128 GB | SM-S7110LGDBRI | 台灣三星電子 (samsung.com)
Samsung Galaxy S23 FE (Samsung Singapore)
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