2022年春以降に3.4GHz帯/3.5GHz帯および700MHz帯を5Gに転用する、と発表したNTTドコモ。
これらの周波数だけでなく、3Gや4Gで現在バンド1として運用している2GHz帯でも、間もなく5Gへの転用を行う可能性が浮上しています。
DSSはせず上半分だけ転用?
NTTドコモ向けとみられる、2GHz帯の5G基地局装置が技適を通過しました。
内容を見てみると、10MHz幅の中心周波数2144.8MHzとなっています。また4G基地局としては通過していません。
おそらくこれは4Gと5Gを同じ周波数で運用するDSS(ダイナミック・スペクトラム・シェアリング)を行わず、一旦は下半分2×10MHzを4G、上半分2×10MHz幅を5Gとして分けて運用するのではないかと考えられます。
なお現在ドコモでは下記の図の通り、上側2×5MHzをFOMA(3G)、下側2×15MHzを4Gで運用している場所が大半となっています。
ただしFOMAにおいては順次停波を行っていることから、4G帯域を下半分2×10MHzに縮小させて、空いた上半分を5Gで運用する可能性は十分にあるでしょう。
Galaxy S22シリーズはハードウェアで対応
なお国内版Galaxy S22、S22 UltraではFCCの情報から、本題の周波数に該当する5Gのバンドn1に対応していることが判明しています。
よってドコモ版SC-51CおよびSC-52Cでは、後のソフトウェアアップデートで2GHz帯5Gに対応する可能性が高いです。
2GHz帯で5Gを行う時期は判明していませんが、700MHz帯・3.4GHz帯の5G基地局が技適を通過したのは2021年秋ごろでした。
これを参考にすると、2022年秋~2023年春ごろにはドコモによる公式の発表が行われそうです。
2GHz帯5Gの商用化にはもうしばらく時間がかかりそうですが、今後の動向に注目です。
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画像:NTTドコモ
参考
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