サムスンがGalaxyのパフォーマンス制限を一部認める。今後アップデートで改善へ

Galaxy

Galaxyが他社よりも温度管理が厳しいということは以前より知られていました。

しかし、それとはまた別にアプリ単位でのパフォーマンス制限を行っていることが判明した模様です。またこの制限について、サムスンが発表を行ったようです。

一部アプリにはパフォーマンス制限がある

サムスンでは以前より同社のAndroid製品に「Game Optimizing Service(GOS)」というパフォーマンス最適化アプリを搭載しています。このアプリによってGalaxyは以前よりパフォーマンスの制限が適用されていましたが、近頃「このパフォーマンス制限が過剰である」と訴えるユーザーが続出しているようです。

Twitterユーザーのハン・ガリョン氏は「GOSは10,000以上のアプリでパフォーマンス制限を行っていることが韓国のコミュニティで明らかになった(意訳)」とツイートしています。

この情報によると「ウマ娘」も制限の対象に含まれています。またGoogleやサムスンが提供しているゲーム以外のアプリにもパフォーマンス制限が適用されている様子です

ただしプロセッサが異なればGOSの挙動も異なる可能性があるため、この情報だけでは全ての機種において同じパフォーマンス制限が適用されているとは断定できません。

公式が改善を約束

韓国のリーカーDohyun Kim氏によると、サムスン公式からGOSについての発表があったようです。

サムスンは「Galaxy S22シリーズのGOSアプリは長時間のゲームにおいて過度な発熱を防止する目的でCPUおよびGPUの最適化を行っている(意訳)」としており、GOSのパフォーマンス制限については概ね認めています。

また「様々なニーズに応えるため、Game Launcherアプリ内で『パフォーマンス優先オプション』を追加するアップデートを実施する予定(意訳)」とも記載しています。

少なくともS22シリーズにおいては近日中に改善されそうです。

パフォーマンスとバッテリー持ちはトレードオフ?

ユーザーの同意なしにパフォーマンス制限を行っていることについては問題ですが、不必要にCPUやGPUを稼働させないという制御はバッテリー持ち向上に貢献しているとも考えられます。

ディスプレイのリフレッシュレート120Hz以上ではある程度のスペックが必要なものの、普段使いにおいては、Snapdragon 8シリーズなどの燃費の悪いハイエンドプロセッサをフル稼働させる意味は全くないでしょう。

そういった「高い性能を必要としない」という場面において、CPU・GPUのクロック数を抑える制御は合理的であると筆者は考えています。

「パフォーマンス重視」「バッテリー持ち重視」と選択できるようになるのは喜ばしいことですが、どの程度パフォーマンス制限が緩和されるかは不透明です。またS22シリーズ以外に波及するかも不明なので、今後のサムスンの動向に注目です。

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