AQUOS R6を発端に、カメラを売りにするスマートフォンにも1インチのイメージセンサーが搭載されるようになりました。これらの多くはソニーのセンサー(IMX989)を搭載しており、ソニーの独占的な供給が続いています。
サムスンはイメージセンサー分野においてソニーの競合他社となりますが、同社でも1インチ級センサーの開発に取り掛かっているという噂が浮上しています。
4億画素&ほぼ1インチに
著名リーカーのRevegnus氏(X:@Tech_Reve)によると、現在サムスンは1インチ級センサーのHWシリーズを準備しているとのこと。
なお確認されているものは2製品あり、1つ目のISOCELL HW1はセンサーサイズが1/1.05インチ、ピクセルサイズ0.56µm、4億3200万画素、2つ目の同HW2は1/1.07インチ、ピクセルサイズ0.5µm、4億3200万画素とされています。なんと4億画素を超える様子。
一般的に画素数が向上すると高精細な写真・動画を撮影できますが、その反面ノイズが増大したり、ブレやすくなったりします。ピクセルビニング※で高画素の欠点を補うことはできるものの、4億画素のセンサーでどこまで欠点を克服できるかがポイントになりそうです。
※ピクセルビニング 複数のピクセルを統合して1つのピクセルとして扱い、画素数を犠牲にして取り込む光量を増やすことで、暗所などでの性能を向上させる技術のこと。
Sシリーズはしばらく搭載予定なし?
これらのイメージセンサーが自社のGalaxyに搭載されるかは現状明らかになっていません。
ただ同氏によれば、Sシリーズの最上位モデルはS26 Ultra(仮称)まで2億画素のセンサーを搭載するとしています。
近年におけるサムスンの動向を考えると、しばらく自社製品に搭載されない可能性は十分にあり得ると思います。
マニアとしては残念な噂ですが、実績のあるセンサーを用いることはコスト面以外でもメリットがあります。まだまだ2億画素のセンサーで画質を向上する余地があると考えているのかもしれません。
これらのセンサーは果たしてどのように活用されるのでしょうか。今後の動向が気になるところです。
画像:Samsung
参考
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