Galaxyは同じ機種名でも地域ごとに異なるハードウェアやソフトウェアの製品をリリースします。そのため、地域ごとに対応バンドをはじめとした仕様が少しずつ異なります。
その中でもGalaxy Z Fold5・Galaxy Z Flip5のうち、中華圏向けハードウェアで対応しているバンドが判明しました。
今回は中華圏ハードウェアでも特に日本へ流通する台湾版(CSC:BRI)と香港版(CSC:TGY)を取り上げます。
なおRoW版の対応バンドについては以下でまとめています。
台湾版Galaxy Z Fold5 / Flip5の対応バンド
※太字は日本のMNO・MVNOで利用できるバンド
モデル名 | SM-F9460(Z Fold5), SM-F7310(Z Flip5) |
2G GSM | GSM850, GSM900, DCS1800, PCS1900 |
3G UMTS | B1(2100), B2(1900), B5(850), B8(900) |
4G FDD LTE | B1(2100), B2(1900), B3(1800), B4(AWS), B5(850), B7(2600), B8(900), B12(700), B13(700), B18(800), B19(800), B20(800), B25(1900), B26(850), B28(700), B66(AWS-3) |
4G TDD LTE | B34(2010), B38(2600), B39(1900), B40(2300), B41(2500) |
5G FDD Sub6 | N1(2100), N2(1900), |
5G TDD Sub6 | N38(2600), |
4G LTE以下のバンドに大きく変化はありませんが、5Gでは対応バンドが増加しました。
コロナ禍が収束したことによる海外旅行の需要増とそれに伴った5G国際ローミングの普及により、中華圏以外で利用されているバンドにも対応する方針になったとみられます。
しかし一部は引き続きソフトウェアで無効化されており、台湾版に関しては上記で打ち消したバンドが利用できなくなっているようです。
また後述する香港版も同様ですが、先代と同じくミリ波にも対応しません。
香港版Galaxy Z Fold5 / Flip5の対応バンド
※太字は日本のMNO・MVNOで利用できるバンド
モデル名 | SM-F9460(Z Fold5), SM-F7310(Z Flip5) |
2G GSM | GSM850, GSM900, DCS1800, PCS1900 |
3G UMTS | B1(2100), B2(1900), B5(850), B8(900) |
4G FDD LTE | B1(2100), B2(1900), B3(1800), B4(AWS), B5(850), B7(2600), B8(900), B12(700), B13(700), B18(800), B19(800), B20(800), B25(1900), B26(850), B28(700), B66(AWS-3) |
4G TDD LTE | B34(2010), B38(2600), B39(1900), B40(2300), B41(2500) |
5G FDD Sub6 | N1(2100), N2(1900), N3(1800), B5(850), N7(2600), N8(900), N12(700), N20(800), N25(1900), N28(700), N66(AWS-3) |
5G TDD Sub6 | N38(2600), N40(2300), N41(2500), N77(3700), N78(3500), N79(4500) |
引用元ページは上記をソフトウェア有効バンドとして記載していますが、過去の慣習を考えるとやや疑問が残ります。そのため執筆時点では「上記のバンド全てに対応している」と断定せず、追加の情報が出るまで様子を見ています。
ちなみに香港版の従来モデルはn3・n7・n8・n38などの5Gバンドがソフトウェアにより無効化されていました。
中華圏版でもn77に対応
これら2モデルより、中華圏モデルでも日本や米国で主に利用されているn77にも対応しました。
そのためスペック上は楽天モバイルやソフトバンクでも5Gの高速通信が利用できることになります。
しかしn77を日本でも利用するためには「日本の通信事業者でも5G SAに対応すること」、「日本の通信事業者で利用できるLTE・NRの組み合わせ(EN-DC)に対応していること」のいずれか、もしくは両方が必要です。
要するに、これら海外モデルで日本の5Gが利用できるかは実機を確認しないと分からないということです。
とくに5G対応バンドは参考程度に留めておいてください。
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画像:Samsung
参考
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