日本でもっとも安価なGalaxyのラインナップだったA22 5G。
この機種の後継、A23 5G(仮称)とみられる端末が米国のFCC認証を通過しました。またこのデータから、本機種がどのように展開されるかを予想してみます。
3キャリアの型番が存在
FCC IDはA3LSMA233JPNで、2022年7月26日より公開されています。
認証からハードウェアとしては少なくとも3GでB5、4GでB5,B12,B26,B41に対応しているようです。
SC-56Cだけでなく、SCG18およびSM-A233Cが存在するとも記載されています。これらの型番は順にNTTドコモ、auやUQモバイルなどのKDDI系列、楽天モバイル向けで展開されるモデルであることが推測されます。
また先代のGalaxy A22 5Gは海外向けがSM-A226、ドコモ向けがSM-A223として命名されており、後者は同名称にも関わらず全く異なるモデルと言えるほどのローカライズが施されていました。
そして海外向けGalaxy A23 5Gも同様にSM-A236xの型番が命名されているので、型番の差から2022年も日本向けには大幅なローカライズが施されると言えそうです。
先代と同じであればプロセッサ以外の箇所で大幅なコストカットが行われ、本体価格は22,000円前後となりそうです。円安などの情勢から多少の値上げも考えられますが、30,000円以内の低価格帯で展開されるのではないかと筆者は予想しています。
なお、海外向けA23 5GはSnapdragon 695搭載であるとみられます。
他社バンド対応なるか
2020年モデル以降、国内通信事業者向けに展開されているGalaxyは、A20やA21 シンプルという例外を除き、原則としてB26に対応していません。
しかし本機種はB26に対応しており、とくに国内通信事業者向け5G対応Galaxyにおいては初の対応です。つまり従来の法則から逸脱していると言って良いでしょう。そのため今までの国内版Galaxyよりも対応バンドが充実している可能性があります。またM23 5Gで900MHz帯(B8)とソフトバンクのVoLTEに対応した実績があるため、本機種でもこれらに対応するかもしれません。
なお国内向けGalaxyでは、ハードウェアが同一にもかかわらずソフトウェアによって通信事業者単位で対応バンドを制御する、いわゆる”バンド削り“が長らく行われてきました。
近年このバンド削りが総務省でも問題視されており、各メーカーで廃止の方向へと向かっています。そのためCA・ENDC制限の懸念はありますが本機種からGalaxyでもバンド削りが撤廃される可能性があります。
順当にいけば秋ごろに正式発表されるとみられるので、今後の動向に期待です。
画像:Galaxy(日本)
参考
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