総務省、バンド28(700MHz帯)の追加割当を検討か。楽天モバイルも肯定的

東京都千代田区霞が関の合同庁舎第2号館にある総務省の銘板au

2022年11月30日、総務省の情報通信審議会より、NTTドコモが700MHz帯において新規割当の検討を提案したことが判明しました

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非常に狭い帯域

今回提案された周波数は715MHz~718MHz、770MHz~773MHzの3MHz幅×2で、これはLTEバンドで言うところのB28に該当します。ただしこれは非常に狭く、KDDI系列、NTTドコモ、ソフトバンクの3社に割り当てられた700MHz帯の各10MHz幅×2と比べると3分の1にもなりません。一般的に狭い帯域幅の電波は遠くまで届きやすい反面、通信速度が遅くなります。

執筆現在この帯域は既存の周波数と干渉しないように設けられた「ガードバンド」として空けられている空き地になりますが、NTTドコモによると「3MHz幅×2程度の狭い帯域幅であれば既存の周波数と共用が実現可能なのではないか」とのことです。

なお3MHz幅の最大通信速度は理論値で下り約30Mbps(2×2 MIMO・256QAM)となっていますが、実際の速度は電波良好でも混雑などにより10Mbpsを切ることが予想されます。

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楽天モバイルは「歓迎する」

当日の資料では特に言及されていませんが、おそらくこれはプラチナバンドを要求している楽天モバイルに向けたものではないかと推察されます。

また翌12月1日には楽天モバイルも本件について肯定的なコメントを発表しています。

このたび、総務省において、プラチナバンド再割当以外の新たな選択肢になりうる700MHz帯の3MHzシステムの検討が開始されたことを歓迎いたします。総務省における技術検討には、当社も参加予定であり、議論にしっかりと貢献してまいりたいと思います。

楽天モバイル株式会社「総務省情報通信審議会における狭帯域LTE-Advancedに関する技術的条件の検討開始について」https://corp.mobile.rakuten.co.jp/news/press/2022/1201_01(2022年12月1日閲覧)

ちなみに5G NRであるn28では5MHz幅×2以上でしか標準化されていません。よってこの周波数は帯域を拡張しない限り、当面は確実に4G LTEでの利用となります。


以前から楽天モバイルは「既存の通信事業者3社から1GHz未満の周波数を一部回収して再割当する」という案を主張し続けていました。しかし完全な移行に何年もの時間と多額の費用がかかったり、上記3社との干渉問題などがあったりと、なにかと既存3社の犠牲が多い案です。

今回の700MHz帯は通信事業者間の揉め事こそなく、上記の案よりは現実的だと思います。非常に狭い帯域ではあるものの、エリアを確保するという目的であれば、楽天モバイルのユーザー数を鑑みても当面は必要十分でしょう。

まだ本格的な検討が始まりそうなのは2023年以降ですが、今後の動向に注目です。


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参考

総務省|新世代モバイル通信システム委員会|情報通信審議会 情報通信技術分科会 新世代モバイル通信システム委員会 技術検討作業班(第29回) (soumu.go.jp)

総務省情報通信審議会における狭帯域LTE-Advancedに関する技術的条件の検討開始について | プレスリリース | 楽天モバイル株式会社 (rakuten.co.jp)

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