サムスンは次世代ハイエンドGalaxyに衛星通信機能の搭載を試みているようです。ETnewsが報じています。
画像の送信ができるかも
衛星通信のパートナーはIridium Communicationsとみられ、AppleがiPhone 14シリーズに提供しているものと同様の低軌道衛星通信となる見込みです。
これにより、モバイル通信が圏外でも空が見通せる場所であれば理論上通信が可能になります。
iPhoneでは緊急通報や最低限のテキストメッセ―ジのみの利用に留まりますが、Galaxyでは数百kbpsの通信を視野に入れており、テキストメッセージだけに留まらず画像の送信も想定している模様です。
数百kbpsといえば、低容量プランにおける通信制限の速度がちょうどその程度になります。決して快適であるとは言えませんが、ファイルサイズの小さい画像であればなんとかなるレベルなので、スマホにおける衛星通信機能の割には比較的実用的になるかもしれません。
地域によって利用可否が変わりそう
スマートフォンで衛星通信を利用できるようにするためには、本体にアンテナを実装するだけに留まらず、各地域の法的・政治的な問題や電波干渉の問題をクリアする必要があります。
そのため実際にS23シリーズで実装されたとしても、全ての地域で利用できるとは限りません。
またiPhone 14シリーズでも衛星通信による緊急通報機能は一部地域に限定されています。とくにマカオ、香港を含む中国本土のモデル(A2884, A2888, A2892, A2896)は物理的に対応しておらず、今後これらが衛星通信を利用できるようになることはありません。
Galaxyでもこのような地域による対応の差異が発生する可能性があり、衛星通信目当てで購入する際はどこの国・地域のモデルかを十分に確認したほうが良いでしょう。
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画像:Iridium
参考
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