香港版Galaxy S21 Ultra(SM-G9980)、アップデートでドコモ5GのSub6-CAに対応へ

5G
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2022年に入り、ようやくAndroid 12(One UI 4)へのアップデートが配布された香港版Galaxy S21 Ultra。

通信に関する新たな挙動の噂を耳にしたので、実機で検証した結果をまとめます。

※なお本機種は技適未確認のため、日本国内在住の方に利用を推奨するものではありません。ご了承下さい。

最大通信速度はドコモ版と同等も…

このOSアップデートによって、NRのキャリアアグリゲーションにいくつか対応したようです。

筆者の検証では、少なくとも3.7GHz帯(n78)と4.5GHz帯(n79)のキャリアアグリゲーションを確認しました。このため本機種の最大通信速度はドコモ版と同様の4.2Gbps(DC_1A-3A_n78A-n79A)になると考えられます。

とはいえ理論上は同じ最大通信速度でも、実際に速度が出やすいかどうかは別の話です。

本機種とドコモ版Galaxy Z Fold3(SC-55B)を比較したところ、同じ周波数の組み合わせ(ENDC)でも平均的にドコモ版の方が2割~3割ほど速い傾向が見られました。おそらく最適化やハードウェアが原因とみられます。

日付や場所、スピードテストのサーバーを変更して試しても、本機種がドコモ版の結果を上回ることはありませんでした。

香港版S21 UltraでのSub6-CAの計測結果(LTE表記は誤記)

従来よりも速度の向上は期待できそうですが、あくまで海外版のため過度な期待はしないほうがよさそうです。


なお香港の周波数割り当て状況から鑑みて、auで商用化されれば3.5GHz帯(n78)と3.7GHz帯(n78)のキャリアアグリゲーションも利用できるようになると思われます。

ただし700MHz帯(n28)は非対応のままであるため、引き続きドコモ以外のキャリアでは利用できる5Gエリアが限定的になります。

今後のGalaxyにも波及か

S21 Ultra以外の香港版GalaxyでSub6-CAが利用できるかは不明ですが、今後ハイエンドGalaxyでは対応機種が増加していくと考えられます。

ただし5Gモデムのスペックやアンテナコストに制約があるため、ミドルクラスに波及するのは当分先になりそうです。


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