日本時間2月2日、Galaxy S23シリーズが正式発表されました。日本では発売すら未定ですが、海外では2月14日から受取が可能なモデルもあり、間もなくの発売が近づいています。
いち早く海外版Galaxy S23シリーズを購入する方に向け、本サイトでは型番・地域ごとの対応バンドをまとめます。
※2G GSMは全モデルでクアッドバンド対応のため省略しています。
韓国版Galaxy S23シリーズの対応バンド
韓国版はS22シリーズと比べて大きな変化はなく、従来通りのバンドです。
モデル名 | SM-S911N(S23), SM-S916N(S23+), SM-S918N(S23 Ultra) |
3G UMTS | B1(2100), B2(1900), B4(AWS), B5(850), B8(900) |
4G FDD LTE | B1(2100), B2(1900), B3(1800), B4(AWS), B5(850), B7(2600), B8(900), B12(700), B13(700), B17(700), B18(800), B19(800), B20(800), B25(1900), B26(850), B28(700), B66(AWS-3) |
4G TDD LTE | B38(2600), B39(1900), B40(2300), B41(2500) |
5G FDD Sub6 | – |
5G TDD Sub6 | N77(3700), N78(3500) |
韓国の5G(一般の携帯電話用途)では3.5GHz帯しか利用されていないので、FDDの5Gバンドは対応していません。
韓国版の大きな特徴は以下の通りです。
- デフォルトでシャッター音が鳴動
- 物理SIM(1スロット)とeSIMのデュアルSIMに対応
- 発売日が早い
世界で最も発売が早いですが、サムスン直販モデル、通信事業者モデル共に値崩れしやすくなっています。リセールの高さを求める場合はいずれも避けた方が無難です。
香港版・台湾版・中国本土版Galaxy S23シリーズの対応バンド
中華圏モデルは5Gのみ展開地域によって有効化されているバンドが異なるため注意が必要です。以下はハードウェア対応バンドとなっています。
モデル名 | SM-S9110(S23), SM-S9160(S23+), SM-S9180(S23 Ultra) |
3G UMTS | B1(2100), B2(1900), B5(850), B8(900) |
4G FDD LTE | B1(2100), B2(1900), B3(1800), B4(AWS), B5(850), B7(2600), B8(900), B12(700), B13(700), B18(800), B19(800), B20(800), B25(1900), B26(850), B28(700), B66(AWS-3) |
4G TDD LTE | B34(2010), B38(2600), B39(1900), B40(2300), B41(2500) |
5G FDD Sub6 | N1(2100), N3(1800), N5(850), N7(2600), N8(900), N28(700) |
5G TDD Sub6 | N38(2600), N40(2300), N41(2500), N78(3500), N79(4500) |
台湾版は既にリリースが出ているため実際の5G対応バンドが判明しており、N1(2100), N7(2600), N28(700), N41(2500), N78(3500)が有効化されているとのことです。
香港版は現時点でリリースが出ていないですが、昨年のS22シリーズでは発売時点でN1(2100), N5(850), N41(2500), N78(3500), N79(4500)が有効化され、その後N28(700)が商用化に合わせてアップデートで追加されました。
※2023年2月16日追記 香港版の対応バンドが公式発表されました。N1(2100), N5(850), N28(700), N40(2300), N41(2500), N78(3500), N79(4500)が有効化されているようです。
中華圏版のモデルの特徴は以下の通りです。
- 日本での流通量が多い
- 物理SIM(2スロット)のデュアルSIMに対応
- アップデートが遅い
香港版は最も日本で流通している海外版のため、比較的入手しやすいです。値崩れも韓国版ほど起きず、海外版といえば香港版という印象があります。
ただし販売業者によっては対応バンドが異なる台湾版が混ざっている場合があること、アップデートがやや遅いことなどが欠点です。とはいえアップデートが遅いと言っても日本よりも早く頻度が高いことから、妥協できる人は多いかもしれません。
グローバル版Galaxy S23シリーズの対応バンド
極東を除くアジアやヨーロッパなど、その他の地域に展開されるB型番のモデル、いわゆるグローバル版の対応バンドです。ちなみに英語圏ではRest of worldを略してRoW版と呼ばれることがあります。
モデル名 | SM-S911B(S23), SM-S916B(S23+), SM-S918B(S23 Ultra) |
3G UMTS | B1(2100), B2(1900), B5(850), B8(900) |
4G FDD LTE | B1(2100), B2(1900), B3(1800), B4(AWS), B5(850), B7(2600), B8(900),B12(700), B13(700), B17(700), B18(800), B19(800), B20(800), B25(1900), B26(850), B28(700), B32(1500), B66(AWS-3) |
4G TDD LTE | B38(2600), B39(1900), B40(2300), B41(2500) |
5G FDD Sub6 | N1(2100), N2(1900), N3(1800), N5(850), N7(2600), N8(900), N12(700), N20(800), N25(1900), N28(700), N66(AWS-3) |
5G TDD Sub6 | N38(2600), N40(2300), N41(2500), N77(3700), N78(3500) |
5G SDL Sub6 | N75(1500+) |
グローバル版の特徴は以下の通りです。
- 最大で物理SIM(2スロット)とeSIMのデュアルSIMに対応
- 対応バンドの制限がほぼない
- リージョンロックがかかっている場合がある
従来はExynosモデルが展開される地域ですが、今回はこれらの地域もSnapdragon搭載となりました。そのため最大の特徴はSIMカードスロットが2つある上にeSIMにも対応している点になっています。
対応バンドの制限はないですが、5Gの利用可否は展開地域に依存する可能性があります。
またインドやヨーロッパのモデルなどではリージョンロックがかかっている場合もありますが、解除しなくても日本では使用できる可能性が高いです。
ちなみに日本で流通する、いわゆる「グローバル版」はシンガポール版であることが多いです。
米国版Galaxy S23シリーズの対応バンド
米国版には通信事業者モデル(U型番)およびメーカー直販モデル(U1型番)が存在しますが、日本での入手難易度や、OTAアップデート利用可否の観点から後者のみを紹介します。
また米国版はかつての日本と同様にバンド削りを行っているので、下記全てのバンドに対応しているとは限りません。以下はハードウェア対応バンドであり、実際に有効化されているバンドはこれよりも少ない可能性があります。
モデル名 | SM-S911U1(S23), SM-S916U1(S23+), SM-S918U1(S23 Ultra) |
3G UMTS | B1(2100), B2(1900), B4(AWS), B5(850), B8(900) |
4G FDD LTE | B1(2100), B2(1900), B3(1800), B4(AWS), B5(850), B7(2600), B8(900), B12(700), B13(700), B14(700), B18(800), B19(800), B20(800), B25(1900), B26(850), B28(700), B29(700), B30(2300), B66(AWS-3), B71(600) |
4G TDD LTE | B38(2600), B39(1900), B40(2300), B41(2500), B46(5200), B48(3600) |
5G FDD Sub6 | N1(2100), N2(1900), N3(1800), N5(850), N7(2600), N8(900), N12(700), N20(800), N25(1900), N26(850), N28(700), N30(2300), N66(AWS-3), N71(600) |
5G TDD Sub6 | N38(2600), N41(2500), N48(3600), N77(3700), N78(3500) |
5G TDD mmWave | N257(28G), N258(26G), N260(39G), N261(28G) |
5G SDL Sub6 | N29(700) |
米国版の特徴は以下の通りです。
- セールによって安価で入手できる場合がある
- 最大物理SIM(1スロット)とeSIMのデュアルSIMに対応
- モバイル通信の相性が良くない
米国版はしばしば海外Amazonなどでもセールが開催されているため、安価に購入できる機会が多くあります。ただし業者による日本への大量流通は基本的に行われておらず、入手難易度はやや高いといえるでしょう。リージョンロックがかかっている可能性もありますが、グローバル版同様に少なくとも日本はロックがかからない地域のようです。
また執筆時点で唯一のミリ波対応モデルとなっていますが、日本で利用されているバンドとアメリカ大陸で使用されているバンドは大きく異なるため、モバイル通信の相性が非常に悪いです。よってミリ波を含めた高速通信は日本で使えないと思った方が良いでしょう。
4G以下は利用できる可能性が高いものの、通信速度は今回紹介したモデルの中で最も遅くなる見込みです。
まとめ
以上、型番別の海外版Galaxyまとめでした。そのほか異なる型番のモデルは数多く存在しますが、今回は割愛します。
海外版Galaxyを購入する際に参考になれば幸いです。
画像・参考
Galaxy S23 I S23+ I S23 Ultra 사전판매 (samsung.com)
玩出星精彩!Galaxy S23旗艦系列 超凡升級 進化登台 – Samsung Newsroom 台灣
全新Samsung Galaxy S23系列 注入強大Galaxy革新科技 開創完美低光拍攝和極致娛樂體驗 | 三星電子 香港
コメント
SM-S911wの対応バンドもわかれば教えていただきたいです。検索してもででこず困っています。
W型番は近年よくカナダ向けモデルに採用される型番です。カナダ版は日本語が対応していない場合があること、日本へはほとんど流通しないことから、敢えて当サイトでは省略しています。
なお、カナダ版S23の対応バンドは現地の公式サイトより確認が可能です。
https://www.samsung.com/ca/smartphones/galaxy-s23/