Galaxy Z Flip4 実機レビュー – スマホの使い方を改めて考えさせられる一台

Android
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筆者は横折りのスマートフォンであるGalaxy Z Fold3を1年ほど使用しています。しかし縦折りのスマートフォンは今まで一度も購入したことがありませんでした。

今回国内版ではひっそりと改善した部分があったので、初めての縦折りをGalaxy Z Flip4に捧げることにしました。

そんな本機種を購入してから2週間程度経過したので、Foldユーザーとして実際にこの期間メインでFlipを使用してみたレビューをまとめます。

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スペック

調べたらいくらでも出てきますが、一応スペック表を一部抜粋して掲載します。

国内向け公式サイトはあまり詳しく記載されていなかったので、韓国向け公式サイトからも引用します。

WiFiIEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax 2.4G/5GHz
Bluetooth5.2
ディスプレイ6.7インチ Dynamic AMOLED 2X
リフレッシュレートメイン(内側):可変・最大120Hz
解像度メイン(内側):1080 x 2640
サブ(外側):260 x 512
寸法165.2 x 71.9 x 6.9 mm
重量187g
プロセッサSnapdragon 8+ Gen 1 (3.18GHz,2.7GHz,2GHz)
メモリ/ストレージ8GB / 128GB(外部メモリ非対応)
Androidバージョン12(One UI 4.1.1)
バッテリー容量3700mAh
リアカメラ①超広角 12MP F2.2
②広角 12MP F1.8
(OIS)
インカメラ10MP F2.4
生体認証指紋(側面)/2D顔認証
防水・防塵IPX8
出典:Samsung(韓国),楽天モバイル

なおベンチマークの結果については以下の記事で詳しくまとめているので、こちらを参照してください。

国内版でもeSIMが利用できるように

Z Flip4に限らずZ Fold4でもそうですが、これらのモデルから韓国や日本でもeSIMに対応するようになりました

これによりデュアルSIMが可能になっています。

筆者は余っていたpovoの回線をeSIMにして、任意の物理SIMとデュアルで使用しています。

ただバッテリー容量が3700mAhと最近のハイエンドにしては少ないので、環境によってはバッテリー残量がゴリゴリ減っていきます。むやみに2回線有効にすべきではないかもしれません。

折りたたみとしての使い方をチェック

折る必要はないが、折ると便利

まず、本機種は折りたたまなくとも服によってはポケットに入ります。筆者の普段着用しているスーツのズボンには開いた状態でスッポリ入りました。

これは一見折りたたみスマートフォンを全否定するような使い方ですが、別に「ポケットに入れる際は必ず折りたたむ必要がある」というルールは全くないので、筆者はこの使い方が定着しました。

いちいち開閉する手間が省けるという点では、開いたままポケットに突っ込むのが合理的なのです。


…とはいうものの、折りたたんでコンパクトになるという点はやはりメリットになります。

それは「ジーンズでもポケットに入る」という点です。

最近のスマートフォンは大きすぎるがゆえに、ポケットの大きいズボンばかり選んでしまいがちです。

しかし本機種ではポケットさえ存在する服であればほぼ確実にポケットに収まるので、今までよりも服選びが容易になりました。

Flipをオシャレ路線で販売している理由がなんとなく分かった気がします。

スタンドなしでも立てて使える

これは別にFoldでもできる使い方なのですが、固めに設計されたヒンジ部分を活かして立たせて使うことが可能です。

例えばYouTubeで折って使うと、動画が画面上部の真ん中に移動します。

Foldと比べると動画が小さくなってしまうものの、作業中に視聴するといったライトな使い方ならば十分使えると思います。

ただFoldとは異なり重心がかなりヒンジ(中央)寄りになっているため、曲げる角度によってはコケやすいです。

発熱・電池持ちをチェック

発熱が改善された印象はない

Snapdragon 8+ Gen 1で発熱がマシになったのかといえば別にそんなことはなく、8 Gen 1搭載のS22と同様に発熱します

とはいえS22ほどサーマルスロットリングが厳しくないようで、ある程度熱を持っても大幅なパフォーマンス制限はなく快適です。なおバッテリーはゴリゴリ減っていきます。

折りたたみにしてはバッテリーが持つ

実際にZ Flip3を使用したわけではないですが、おそらくバッテリー持ちが先代モデルから最も大きく改善された点になっていると思います。

まだまだ少ないとはいえ、本機種は先代のZ Flip3から400mAhほどバッテリー容量が増加しています。そのためかろうじて1日程度バッテリーが持つ、と言って良いくらいにはなっています。

ハードユーザーだと正直1日持たないですが、目安としては1時間使ったら10~12%減るくらいのペースです。まあ折りたたみにしては健闘している方だと思います。

以下休日の使用例です。満充電から使用して22%で充電を開始したので、78%使って7時間24分でした。

筆者はFoldがあるため本機種でYouTubeを見ることはあまりないですが、YouTube視聴も試してみたところ、Twitter閲覧やネットサーフィンよりもバッテリー消費が少ないようです。

おそらく可変リフレッシュレートによる最適化でバッテリー消費が抑えられているのだと思われます。

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カメラ(静止画)について

オブラートに包んで言うと、平凡な性能です。まあ一般ユーザーには必要十分でしょう。

一応擁護しておきますが、本機種は”フラグシップ”ではなく”ややハイエンド”くらいの立ち位置なので、カメラ性能が削られているのは仕方のないことだと思います。

以下超簡単な作例を載せておきます。

広角
超広角
広角
超広角
ポートレート

まとめると

  • 広角カメラは昼間だと必要十分に撮れる
  • 超広角カメラはミドルよりやや綺麗に撮れる
  • Galaxy特有の彩度マシマシは本機種でも健在
  • ポートレートモードは深度センサーがないので高確率で不自然になる

相変わらず青空や食品の赤などは特に現実の色味から逸脱してしまいますが、良く言えば「SNS映え」の写真が撮れると言えるでしょう。

カバーディスプレイはおまけ

本機種も一応外側にカバーディスプレイが存在しますが、あくまで「おまけ」という立ち位置のようです。

デフォルトでは時刻とバッテリー残量、通知はもちろんのこと、音楽の操作やウェアラブルの操作などといったウィジェットも用意されています。時計のデザインは様々なものが用意されています。

またサムスン公式のカスタマイズアプリ群の一つである「Multistar」で設定を変更すると、実用的ではないもののカバーディスプレイで通常のアプリを起動することもできます(アプリは最大5つまで)。

ちなみにこの状態でスクリーンショットも撮影できます。

またPayPayアプリも試してみましたが、横画面にならないのでかなり使いにくいです。普通に開いて決済する方が早いと思います。

残念ポイント

おサイフケータイの位置が変

折りたたんだ状態で使用することを前提としているのか、おサイフケータイの通信部分が背面の右下にあるようです。

開いた状態で持ち歩くことが異常かもしれませんが、開いた状態で持ち歩いている場合、この使い方だとかなり使いにくいです。ちなみに筆者はおサイフケータイを使用しないので影響はありません。

アップデートが心配

これは筆者が購入した楽天モバイル版に限った懸念ポイントですが、アップデートが来るか心配です。

Galaxyに限らずですが、日本のスマートフォンのアップデートは原則的に販売元である通信事業者に委ねられています。つまり、iPhoneとGoogole Pixelを除き通信事業者のやる気の差異でアップデート頻度が決まるということになります。

楽天モバイルは通信事業者としては決して大きい会社はでありません。そのためアップデートに投資できる資金的な余裕はないと考えられるため、日本国内のGalaxyの中では最もアップデート頻度が少なくなると考えられます。

いくらメーカーが3~4回のAndroidアップデートを保証しているとはいえ、本当にその回数分来るすらも怪しいです。来たとしても非常に遅くなるでしょう。

こういったアップデート頻度が心配な方は、au版やドコモ版を購入したほうが良いと思います。

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まとめ

本機種はFoldのような2 in 1とは性質が全く異なります。とはいえ「いかに大型化するスマートフォンの取り回しを良くするか」という問題に対する答えであることには変わりないでしょう。

○良いところ

  • デザインの良さ
  • 何をするにしても快適なハイスペック性能
  • スマホの新しい使い方が模索できる

×悪いところ

  • 決してバッテリー持ちが良いわけではない
  • 15万円のスマホとは言えないカメラ性能
  • まだまだ高い

デザインは言うまでもなく最高です。フレームと背面のすりガラスには指紋がつきにくい加工がされており、ケースなしで使いたくなります。ヒンジ部分は相変わらず指紋がつきやすいものの、筆者の使い方ではFoldよりもヒンジ部分に触れる機会が少ないため気になりません。

値段についですが、いくらFoldよりも10万円くらい安いとはいえ、まだまだ高価な部類に入ります。誰もが手にできる製品になるには、まだしばらく時間がかかりそうです。

また本機種を購入するまで筆者は「縦折りのスマートフォンはガラケーと同じように使える」と思い込んでいましたが、実際に使ってみると全く異なるものでした。

スタンドなしでも立てて使うことを想定しているためヒンジは非常に固く作られており、ガラケーのように片手でサクッと開くことができません。両手でしっかり持って開く必要があります。

とはいえ耐久性は申し分なく、Z Fold3同様によほどのことがない限りは壊れなさそうな印象を持ちました。


普通のスマホに飽きた人、スマホにカメラ性能を求めていない人はオススメです。

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