【検証】Galaxy S20+ 香港版、アップデートで日本の5Gにも対応か

5G

今月になり、Galaxy S20+ 5G 香港版(SM-G9860)にセキュリティパッチ11月1日のアップデートが降りてきた投稿サボってたらAndroid11が降ってきたので、5G含めて検証しました。

なお本機種は技適未確認のため、利用を推奨するものではなく、利用するにあたっては全て自己責任でお願いします。

※2021年初頭の検証結果です。現在の挙動は異なる可能性があります。

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はじめに

まず、本機種の対応バンドをおさらいします。

2G GSM850/900/1800/1900
3G WCDMAB1/B2/B5/B8
4G FDD LTEB1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B13/B18/B19/B20/B25/B26/B28
4G TDD LTEB34/B38/B39/B40/B41
5G FDD Sub6n1
5G TDD Sub6n41/n78/n79
※地域BWA(B38)及びsXGP(B39)は本記事の趣旨と外れるため説明省略

ソース:Samsung 香港

赤太字は日本で利用されている周波数(バンド)です。

キャリアごとに使用周波数を整理しつつ検証結果を記載します。

SoftBankの検証結果

3G WCDMAB1/B8
4G FDD LTEB1/B3/B8/B11/B28
4G FDD LTEB41/B42
5G TDD Sub6n77
5G TDD mmWaven257
赤太字は本機種が対応している周波数

4Gおよび3Gデータ通信は全て上記の赤太字周波数で利用可能でした。

なお、筆者はデータ通信のみのSIMしか所持していないため通話は未検証ですが、VoLTEには非対応で3G通話が利用できると思われます。

5Gに関しては周波数が非対応のため、いずれも利用できませんでした。

docomoの検証結果

3G WCDMAB1/B6/B19
4G FDD LTEB1/B3/B19/B21/B26/B28
4G TDD LTEB42
5G TDD Sub6n78/n79
5G TDD mmWaven257
赤太字は本機種が対応している周波数

5G・4Gおよび3Gデータ通信は全て上記の赤太字周波数で利用可能でした。

3GではB6およびB19のいわゆる「FOMAプラスエリア」には対応していませんが、VoLTEに対応しているので、通話においても問題ありません。

なお、MVNO含む5G契約のドコモSIMはFOMAを利用できないので、その場合は3Gを考慮しなくても良いです。

5GはSub6の周波数両方に対応し、なおかつ両方で通信が可能ですが、データ通信を行う場合にのみ5Gのバンドを掴み、それ以外はピクトは5Gのまま4Gのみで接続している状態(eLTEのみ)になるようです。

なので、5Gエリア内にいたとしても常時5Gに接続しているわけではない点が若干気になりました。これは仕様なのかどうかは不明です。

なお通信が途切れることはないため、普段使いに支障が出ることはありません。

画像はAndroid11以前のもの(mineoドコモプランでの計測結果)

余談ですが、デュアルSIMで5G+4GのVoLTE待機が出来るので、わざわざもう片方のSIMを無効にする必要はないようです。

auの検証結果

3G CDMA2000BC0(800MHz)/BC6(2100MHz)
4G FDD LTEB1/B3/B11/B18/B26/B28
4G TDD LTEB41/B42
5G TDD Sub6n77/n78
5G TDD mmWaven257
赤太字は本機種が対応している周波数

auでは実際は4G通信とVoLTE通話のみ利用可能でした。auは3Gの規格が特殊であり、対応機種がなくなりつつあるので、3Gは考慮しなくて良いです。

5Gは以前と同様でエリア内にいても一切掴むことができませんでした。

楽天モバイル(MNO)の検証結果

4G FDD LTEB3/B18/B26 ※B3以外はau回線
5G TDD Sub6n77
5G TDD mmWaven257
赤太字は本機種が対応している周波数

楽天モバイルでは4G通信とVoLTE通話が利用可能でした。なお、無料のメッセージや通話を利用するために必須なRakuten Linkも支障なく利用可能です。SMS認証もどのエリアで行っても問題ありません。

なお、5G周波数は全て対応していないため、利用できませんでした。

まとめ

4Gデータ通信やVoLTE通話はほとんど可能であり、海外版のスマホの割にはかなり幅広く使える機種です。ただし、日本のキャリアアグリゲーションにほとんど対応していないため、通信速度はキャリア契約でもあまり速くないです。実際の速度はmineoのドコモプランで混んでいなければ4Gは50〜80Mbps、5Gで300〜500Mbpsくらいでした。なお最大通信速度は4Gだと良くて700M~800Mbps、5Gだと2.5Gbpsくらいだと思われます。ちなみにdocomoのiPhone12は4Gが最大1.7Gbps、5Gが最大3.4Gbpsです。

5Gについてはもともとどのキャリアも利用できなかったので、docomoの5Gを掴むようになったのは良いアップデートかなと感じます。

なお検証していませんが、2020年の香港版Galaxyは同じSoCを搭載していれば、大体同じような挙動を取ると考えられます。

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