2022年は世界的に不安定な情勢となっており、例に漏れずスマートフォン市場にも影響が出ています。
そんな中Galaxyの在庫が膨れ上がっていることが、韓国メディアThe Elecによって明らかになりました。
年間出荷台数の2割弱が売れ残り
The Elecによると、世界中の販売店が約5000万台のGalaxyを在庫として抱えているとのことです。
サムスンは2022年に2億7000万台の出荷台数を目指していますが、この5000万台は出荷台数全体の約18%となります。標準的な在庫比率は全体の約10%~15%程度であることから、やや多い割合で在庫を抱えてしまっていることが分かります。またこの5000万台のうち、大半はミドルクラスのAシリーズが占めているようです。
そもそもこの2022年の出荷台数目標も、当初の3億3400万台から大幅に下方修正している様子です。
これはサムスンの販売予測が大幅に外れたことを意味していますが、予測不可能であった戦争による世界情勢の不安定化が販売台数の低迷に大きく関与しているので、やむを得ないところもありそうです。
しかしAシリーズの中には先代から進化した部分があまりないモデルもあります。そのため顧客に差別化をアピールすることが十分にできておらず、競争力が低下している可能性も考えられます。
値引きの可能性も
当然ながら抱えるだけでもコストはかかるので、一般的に在庫は永遠に抱えるべきではありません。そのため状況に応じて在庫を処分する必要が生じるでしょう。
つまり大幅な値引きなどを行った大規模なセールが各所で開催される可能性があります。
メーカーや流通業者にとってはかなり打撃となりますが、消費者にとっては嬉しいイベントが発生するかもしれません。
なお日本市場は特殊なため、この影響を受けてセールが開催される可能性は低いです。加えて円安の影響により、日本から輸入する場合の割安感は少ないでしょう。
画像:Samsung
参考
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