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Galaxy S23 Ultraは、先代のGalaxy S22 Ultraと比べてカメラ性能が大きく向上していると謳われています。
今回は上記2台の実機を用いて比較しながら、カメラ性能をレビューしていきます。
※各画像はクリックすると拡大できます。
静止画の比較
静止画では昼間と夜間に分けて比較を行いました。
比較に使用した端末は香港版Galaxy S22 Ultra(Snapdragon 8 Gen 1搭載)と香港版Galaxy S23 Ultraであり、プロセッサはいずれもQualcomm製で統一しています。
ソフトウェアは執筆時点で最新のもの(S22 Ultra:S9080ZHU2CWB3、S23 Ultra:S9180ZHU1AWBD)を適用しています。
昼間
高画素モードの精細さ
S22 Ultraの108MPモード、S23 Ultraの200MPモードの比較です。
当然ですがS23 Ultraのほうが高精細で、より一層ディティールがハッキリとしています。ここまでくると、むしろ3倍望遠のカメラを使うよりも高画素モードのほうが綺麗に感じます。
しかしS22 Ultraの元画像は1枚で17MB、S23 Ultraでは39MBのファイルサイズになっており、決してメインで使うものではないと思います。後者の場合、シーンによっては1枚で100MBを超えるかもしれません。
望遠
望遠3倍については若干HDRが向上したように感じるものの、大きな違いを感じることはありませんでした。
しかし10倍以上ではデティールの細かさに差を感じるようになります。サイトでは圧縮した画像を掲載しているので違いを感じにくいですが、S23 Ultraのほうが明らかに高精細です。
S22 Ultraでは30倍から全体的にぼんやりとした印象になりますが、S23 Ultraではまだハッキリとしています。
100倍でも改善がみられます。S23 Ultraではより高精細で、なおかつ明るい写真が撮れます。
しかし高倍率では文字が潰れてしまい、大してS22 Ultraと変わらないケースも見受けられました。一定の文字サイズ以下になるとAIが処理しきれず、結果的に文字が潰れてしまう印象です。AIにとって文字の処理は最も苦手な分野のひとつなので、やや仕方ない部分もありそうです。
とはいえAIの学習速度を鑑みると、今後のソフトウェアアップデートで改善する可能性は十分あると思います。
なお、いずれにせよ全体的にS23 Ultraのほうが明るく写るようでした。
夜景
夜景では総じてS23 Ultraのほうが白飛びが少なく、引き締まった画になっていると感じました。特に通常のオート撮影では劇的に改善している様子がうかがえます。
ただ夜景について惜しい点を言うと、S23 Ultraのナイトモードは明暗差が大きいと不自然な写りになりやすいです。通常モードやS22 Ultraのナイトモードのほうが良いと思った場面も多々ありました。
この件についてもリリースしたばかりなので、今後のアップデートによって修正されるかもしれません。
動画の比較
手ブレ補正の評価
動画については「スーパー手振れ補正」オンの1080p(60fps)で比較しました。
動画のデータが圧縮されているので少々分かりにくいですが、S23 Ultraでは小刻みな揺れに対して非常に強くなっていることが分かります。
ただし近距離の物体だけ不自然に動いてしまうようで、この点がやや気になりました。
いずれにせよ小刻みな揺れはほとんど抑えられているので、画面酔いに弱い筆者でも安心して視聴できるレベルです。
“動作”にも違いあり
そのほか実際に使ってみないと分かったこととして「カメラアプリの動作が非常に良好である」点があります。
Galaxyはカメラアプリが異常に重く、これは高性能であるはずのハイエンド機種でも起こっていました。S22 Ultraも例に漏れず、動作の重さゆえにシャッターラグが頻繁に発生します。
しかしS23 Ultraでは動作が非常に快適で、シャッターラグはほぼ発生しません。少なくとも1時間近い検証で目立ったシャッターラグは一度も発生しませんでした。
かなりの確率でシャッターラグが発生するS22 Ultraと同時に使用していることからも、尚更快適さを感じました。
まとめ
S23 Ultraで総じてカメラ性能が向上しているものの、ソフトウェアはまだ改善の余地がありそうです。
ただ一般的にスマートフォンのカメラは発売後の度重なるアップデートによって徐々に改善されていくので、今後は更に改善されるでしょう。
妥協してS22 Ultraにするか、思い切ってS23 Ultraにするか、どちらを購入するか検討している人の参考になれば幸いです。
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