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2022年6月1日、OCN モバイル ONE(以下OCN)を提供するNTTコミュニケーションズが、プライベートIPアドレスの提供開始を発表しました。
長らくOCNは「バッテリー持ちが悪い」と言われてきました。このバッテリー持ちの悪さには「グローバルIPアドレスが付与されるため」という説があり、これによってOCNの契約を避ける人もいるほどでした。
この説が正しければ、今回提供を開始した新プランのプライベートIPアドレスにすると、バッテリー持ちが改善することになります。
そこで今回、本サイトではOCN契約者の方に依頼を行い、実際にバッテリー持ちが変わるのか検証をしていただきました。この検証の結果をまとめます。
検証環境
以下グローバルIP、およびプライベートIP以外で統一した条件です。
- 検証場所:沖縄県某所
- 使用端末:iPhone 13 mini
- モバイルデータ:1x OCN モバイル ONE 音声通話付き契約(ドコモ回線)
- 接続Wi-Fi回線:BIGLOBE光
- 検証時刻と時間:午前0:00ごろから約24時間
- 備考:位置情報・Bluetoothオン
いずれも満充電(100%)から開始して24時間程度、基本画面オフのスリープ状態で放置しました。ただし多少の通知で画面は何度か点灯しています。
なおOCNの契約1回線のみを有効化しており、デュアルSIMの運用は行っていません。
執筆時点OCNの新プランでは、グローバルIPアドレスにするか、プライベートIPアドレスにするか、ユーザーによって任意に選択することができます。iOSの場合は構成プロファイルによって、Androidやそのほか機器では、APN(アクセスポイント)の変更で選択が可能です。
今回検証を行ったのはiPhoneなので、構成プロファイルを入れ替えて比較検証を行いました。
検証結果
グローバルIP
グローバルIPアドレスでは、100%から計測して24時間後のバッテリー残量は69%程度でした。
ほぼ使用していないにも関わらず、1日で3割程度もバッテリーが消耗しています。また一定のペースで消費していることが分かります。
プライベートIP
一方プライベートIPアドレスでは、100%から計測して24時間後のバッテリー残量は89%程度でした。
なんとグローバルIPと比較して20%も差が出ました。24時間でも1割強しか消費しておらず、明らかにバッテリードレインが軽減されています。
結論
- iPhone 13 miniはプライベートIPの構成プロファイルにすると、グローバルIPのそれと比較してバッテリーの消費ペースが約3分の1になる
- その他の機種についてもバッテリー消費量が減少する可能性が高い
今回の検証結果から、「グローバルIPアドレスが付与されること」がバッテリー消費量増大の直接的な原因になっていることが推測できます。
そのため程度の大小はあれど、iPhone 13 mini以外の機種でもプライベートIPに変更すると、バッテリー消費量の減少が期待できそうです。
なお機種や状況、環境によって結果が異なる場合があります。あくまで目安として参考にしてください。
バッテリー消費が気になっているOCNユーザーや、今後OCNの契約を検討している方の参考になれば幸いです。
※プライベートIPアドレスの提供は、執筆時点で新プランのみとなっています。OCN モバイル ONEをプライベートIPアドレスで利用したい場合、新プランへの変更が必要です。
参考
2022年6月1日:「OCN モバイル ONE」におけるサービス仕様変更について | NTTコミュニケーションズ
協力者:@fj3875 様
全面的なご協力ありがとうございました。
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