Galaxy Z Fold3 1ヵ月使用レビュー – 概ね良好だが欠点多し

Android

ドコモオンラインショップで9月に予約したにも関わらず何と1ヵ月以上も入荷を待ったGalaxy Z Fold3ですが、早いものでもう手元に届いてから1ヵ月が経ちました。

実際にメインとして1ヵ月使ってみて分かってきた部分もあるので、以前よりも詳しくレビューしていきたいと思います。

ファーストインプレッションはこちら。

なお本記事でレビューするモデルはドコモ版のSC-55Bです。

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バッテリー持ち

  • あまり良くないが概ね1日は持つ

今まで使ってきたGalaxyとしては、S21やNote20 Ultraに近いバッテリー持ちです。フラグシップの5G対応機種としては標準的なものだと思います。

基本的に屋外では閉じた状態、屋内では開いた状態で使用しており、音楽再生といったバックグラウンドでの使用は積極的に行っていません。

今後対応機種が増えていくと思われる「充電を85%で止める機能」が本機種にはデフォルトで搭載されていますが、バッテリー持ちがあまり良くないので、本機種では常にオンにする機会は少ないと思います。

筆者は寝る前にこの設定をオンにして充電に繋ぎ、起床時にこの設定を切って、支度中に満充電100%にするという使い方をしています。

明確に効果があるかは不明ですが、これでバッテリーをいたわりつつ寝ている間に充電することができます。

マルチタスクで生活を豊かに

  • 開いた時の使い勝手がiPadに近い

パフォーマンスは2021年最高クラスの性能なので、当然ですが突っかかりもなく非常に快適です。また大画面を最大限に生かせるマルチタスクが捗ります。

Androidではマルチタスクやマルチウィンドウが標準搭載されているので、他のGalaxyでもこれらの機能は一応利用できるのですが、普通のスマートフォンの画面では小さかったり縦に長かったりで何かと制約があるため、正直そんなに使えるものではありません。

しかし開くとタブレットサイズになる本機種では、マルチタスクがかなり実用的に使えます。

出先でバックグラウンドで会議に参加しながら、左にPDFの資料を開き、右でメモを取るとったこともタブレット同様、iPadのように快適に使えます。用が済んだら折りたたんでポケットに入れられる点もかなり良いです。

また移動中にSNSを見るというユースケースでも、閉じたまま片手で使うことができます。

Z Fold2ではリフレッシュレート60Hzに留まっていた外側のカバーディスプレイがZ Fold3で120Hzにも対応しため、おまけではなく本格的に使うことができるようになりました。

このように必要に応じて最適な使い方ができる点は、唯一無二であると言えるでしょう。

また、今まで複数のスマホでやっていたことを1台で済ませることができるので、トータルで見れば省エネであるとも捉えられます。

バッテリー持ちは悪いですが、マルチタスクを容易に行えるので、全体のバッテリー消費量は少なく済んでいる…ような気がします。

カメラ性能

  • 概ね良好だが次期モデルに期待

カメラ自体はおそらく先代モデルのZ Fold2より据え置きなので正直良いとは言えません。

ただしソフトウェアと画像処理チップがしっかりしているので、静止画は必要十分に撮影できる印象を持ちました。

以下加工なしオート撮影の作例です。

とはいえ最近のフラグシップGalaxyは基本的にズーム機能が充実しているので、まともな望遠カメラがない本機種では物足りなく感じます。ズームも最大10倍までしか使用できないうえ、画質も良くありません。

Z Fold3 10
参考:S21 Ultra 10

物理的にペリスコープ機構を搭載するのは不可能に近いので、そこまでは求めませんが「高画素カメラを搭載してデジタルズームで30倍まで対応させる」というUltra以外のS20・S21シリーズのような望遠は搭載してほしかったと感じました。

なお一般的な夜景(静止画)は他フラグシップ同様に撮影できます。流石にS21 Ultraには及ばないものの、十分だと思います。

Z Fold3
参考:S21Ultra

また動画性能も微妙で、スーパー手振れ補正をオンにすると60FPSの撮影が不可になります。S21シリーズでは全モデルで60FPSに対応しているので、ここはかなり残念ポイントです。まあカメラを使うなら普通のスマホを買えってことなのでしょう。

正直この機種で積極的に撮影したいとは思わないので、全体的に要点は抑えているので必要十分かなという感想です。

次期モデルに期待しましょう。

コミュニケーションのきっかけとなる

これはZ Flipにも言えることですが、スマートフォンに詳しくない一般の方から見ても明らかに様子がおかしいようで、知人等と同席している際にパカパカしているとほぼ確実に声をかけられます

また認知度もかなり高く、iPhoneユーザーでも若い方であればほぼ確実に認知しています。BTSが宣伝しているのもあり、男女関係なく話題に挙げることが出来る、というのは本機種のメリットかなと感じます。

これをうまく利用すれば会話を更に弾ませることができるでしょう。異性へのアプローチにも使えるかもしれません(?)。

ただし状況を選んでパカパカしないとただの変質者になってしまうので、外でパカパカする際は十分気を付けましょう。客観的に見るとかなり目立ちます。

ディスプレイについて

  • メインディスプレイ(内側)

表示品質はかなり綺麗です。一般的なスマートフォンと比べても負けず劣らずレベルで、輝度もかなり高くでき、屋外での視認性でも抜群です。屋外ではあまり開いて使うことはないですが。

ディスプレイ内カメラについては、当然ですがよく見ると気になります。

YouTube・読書といったケースでは端っこにあるため、さほど気になるものではありません。完全にパンチホールで穴が開いているよりは気にならないと思います。

この内側のカメラ画質は先代と比べてもかなり悪くなったと思われますが、オンライン会議での使用を想定したものであれば必要十分だと感じました。

インカメラは閉じた外側のディスプレイにもあるので、必要に応じて使い分けが可能ですしメインディスプレイ側のカメラは現状の必要最低限でも支障は少ないと思います。

またディスプレイの折り目についてですが、これは人によっては気になると思います。

横スクロールを行うと角度によっては表示が結構うねるので、そういう時に「折り目があるな」と気になってしまいます。

まあここは慣れで気にならなくなると思います。

  • サブディスプレイ(外側)

表示品質は十分です。こちらも屋外の視認性はかなり良いです。スペック上は解像度が低いですが、実物はかなり細いため、表示の粗さは感じません。

一応どちらも可変リフレッシュレートのLTPOディスプレイのはずですが、サブディスプレイよりもメインディスプレイのほうが滑らかに見えます。画面サイズの違いでしょうか?

スピーカー音質

  • スマホの域を超えた圧倒的な高音質

大画面ゆえコンテンツ消費の機会が多くなりますが、ここで大事になってくるのはスピーカー音質でしょう。

本機種のスピーカーは、妥協なしでかなり良いものを搭載しているようで、タブレット級の音質です。音量もかなり大きく、最大音量にすると壁が薄くないマンションでも騒音問題になりそうです。

下手なBluetoothスピーカーを接続するよりは、内蔵のものを使用したほうが良いでしょう。

筆者的には今まで使ってきたスマートフォンでぶっちぎり1位の音質です。

ただ、PayPayの決済音などといった「消せない音」が騒音レベルでうるさいというデメリットもあります…。

耐久性について

  • 想像以上に頑丈

サムスンの折り畳みスマートフォンの第三世代ということもあり、まだまだ発展途上なものの完成度はかなり高いです。

特に耐久性は目を見張るものがあり、先代で「爪を立てるとちょっとだけ跡がつく」と言われていたメインディスプレイは、本機種だと全く跡がつきません。

先代モデルを長期的に使用したことがないので断定はできないですが、Sペン対応によって耐久性が向上したのかもしれません。

また可動域であるヒンジ部分も、初代でリコール騒ぎがあったためか相当頑丈に作られており、かなり安心感があります。

ただし防塵は依然として非対応なので、砂場や塵の多い場所には絶対に持って行かないようにしましょう

特にたわみやすいメインディスプレイとベゼルの隙間には塵が入り込みやすく、この辺りはヒンジ部分よりも脆弱かもしれません。

まとめ

良いところ

  • タブレットの良さとスマホの携帯性を両立
  • ゲテモノの割にはかなり実用的
  • ロマン

悪いところ

  • 高価すぎる
  • 折り畳み機構による代償が多すぎる
  • Sペンが使いやすいとは言えない

フォルダブルとはいえどかなり実用的であり、値段を無視すれば一般の方にも割とオススメできるのではないかと感じる完成度の高さでした。

最も問題なのは値段で、日本で購入できるau・ドコモではいずれも24万円弱と非常に高価で、スマートフォンとして一般の方が出せる金額を遥かに超えています。もはや一般的な社会人ですら手を出せません。

また折り畳みという複雑な機構を採用していることから、カメラ・バッテリー容量をはじめとした代償が多いです。かなりの完成度には達しているものの、完璧にはまだまだ程遠いと感じます。

本機種よりFoldでもSペンに対応しましたが、内蔵はできず外付けの別売り、かつメインディスプレイのみの対応となっています。

Galaxy Noteシリーズを使用していた方なら「画面オフ時に内蔵のSペンを取り出し即座にメモを取る」というユースーケースを想像している方も少なくないでしょう。

しかし、本機種ではそのようなことは出来ません。

何故ならサブディスプレイではSペン非対応となっており、閉じた状態ではSペンでメモを取ることができないからです。

このような制約も将来の新機種でいずれ解決するでしょうから、Galaxy Noteのような使い方を求めている方は、他に価値を見出せない限り本機種を見送っても良いと思います。


なお1年以上の長期的利用前提ですが、ドコモで本機種を購入する際は「いつでもカエドキプログラム」がオススメです。2年後に返却すると実質価格が14万円強となり、負担額が減ります。

Androidは中古価格がiPhoneよりも値崩れしやすい傾向にあるので、1~2年使って売却するよりキャリアに返却したほうが得をする可能性が非常に高いです。このような機種を購入する方は一括で購入するケースが多いと思いますが、長く使うのであれば分割・返却プログラムの適用も選択肢として悪くはないでしょう。

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