Galaxy S23 Ultra 実機レビュー – “理想”に限りなく近いスマートフォン

Android
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Galaxy S23 Ultraの実機を入手して2週間近く経過したので、しばらくメイン端末として使用した感想をまとめます。

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スペック

まず今回紹介する機種のスペックをおさらいします。

WiFiIEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax 2.4G/5GHz/6GHz
Bluetooth5.3
ディスプレイ6.8インチ Dynamic AMOLED 2X
リフレッシュレート最大120Hz
解像度1440 x 3088
寸法78.1 x 163.4 x 8.9 mm
重量233g
プロセッサSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxy
(3.36GHz, 2.8GHz, 2.0GHz)
メモリ/ストレージ12GB / 256GB
12GB / 512GB
12GB / 1TB
Androidバージョン13(One UI 5.1)
バッテリー容量5000mAh
急速充電45W(有線)/15W(無線)
リアカメラ①超広角 12MP
②広角 200MP
③望遠 10MP (光学3倍)
④望遠 10MP (光学10倍)
⑤レーザーオートフォーカス
インカメラ12MP
生体認証指紋(画面内)/2D顔認証
防水・防塵IP68
備考Sペン内蔵
出典:Samsung(香港)

スペック表を見る限りでは、Wi-Fi 6Eに対応した点、プロセッサが変更された点、メインカメラの画素数が変更された点を除けば、ほとんどS22 Ultraから変化していないように見えます。

また今回レビューする香港版はあまり関係ないですが、S23シリーズは世界中すべての地域でSnapdragon搭載となりました。そのためヨーロッパ向けのモデルもExynosではなく、Snapdragonが搭載されています。

外観をチェック

外観はS22 Ultraからほとんど変化していません。よく言えば完成されたデザインと言えるでしょう。

ほぼ間違い探しのようで、遠くから見ると判別は困難だと思います。強いて言うならばカメラの隣にあるフォーカスセンサーが赤か黒か、といった違いくらいしかありません。

左:S22 Ultra、右:S23 Ultra

比べるとエッジの差が分かります。逆に言うと比べないと分かりません。

左:S22 Ultra、右:S23 Ultra

側面の形状もやや異なりますが、持った時には見た目以上の差を感じます。

S23 Ultraはよりフラットになったことにより、S22 Ultraよりも持ちやすくなりました。

左:S22 Ultra、右:S23 Ultra

ベンチマーク結果をチェック

指標としてベンチマークを実機で計測しました。

今回は断りがない限りデフォルト設定のFHD+解像度、リフレッシュレート最適化、RAM Plus+8GB、冬季の室温(約10〜15度)で計測しています。

AnTuTu v9

今回は室温で通常の計測をしたスコアと、外部から冷却を行った際のスコアを比較します。

左:外部冷却なし(通常)、右:外部冷却あり

冷却のありなしに関わらず、ほぼ同じようなスコアが出ました。高い安定性がうかがえます。加えて発熱もほとんどなく、室温15℃前後の冬場であれば3〜4℃程度の温度上昇で済むようです。

130万点には届きませんでしたが、それに迫る値が出るようでした。Snapdragon 8 Gen 1のS22 Ultraでは90万〜100万点程度だったので、約25%のスコアアップとなります。

AnTuTu v10

AnTuTuでは新バージョンV10がリリースされました。今後の比較のため、こちらの計測結果も掲載します。

Geekbench 5

Geekbench 5では先代と比べ、劇的に性能が向上しています。シングル性能では約25%のスコアアップ、マルチ性能ではなんと約40%もスコアが向上しています。

マルチ性能の劇的な向上はパフォーマンス重視のCPUコアが4個から5個に増加した点が貢献していると考えられます。

Geekbench 6(参考)

2023年2月にGeekbench 6がリリースされました。今後はこちらの計測結果も紹介します。しばらくは過去モデルと比較するため、5と同時に掲載する予定です。

カメラをチェック

以下簡単な画像の作例です。

いずれにおいても1200 x 900の圧縮と少々のトリミングのみしか行っておらず、フィルターの加工などは行っていません。

(3倍)
(ポートレート)
(30倍)
(10倍)

なお、S22 Ultraとの比較は以下記事で行っています。

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ハードウェアをチェック

アプリのインストールが早い

S22 Ultraではやや時間がかかっていたアプリのインストールも、最近のGoogle Pixel並かそれ以上に早くなりました。これによりアプリの更新などもすぐに済ませることができます。

S23 Ultraではプロセッサだけでなく、ストレージやメモリも次世代規格のものになっているようなので、この影響もあるのかもしれません。

スピーカー音質の改善

S22 Ultraで微妙だったスピーカー音質が改善され、低音・高音ともに音域が向上しました。これにより没入感が増し、コンテンツ鑑賞が更に捗ります。

そこまで音量は大きくないですが、Foldに肩を並べるレベルにはなったと思います。

S22 Ultra用のフィルムと一部互換性あり

画面サイズは変わらず、エッジの加減だけが異なることから、TPUなどの画面保護フィルムはS22 Ultra用のものでも互換性があるようです。

ただし一般的なガラスフィルムはエッジの影響により互換性がありません。

ちなみにレジンをUVライトで硬化させて装着するガラスフィルム(UVガラスフィルム)のS22 Ultra用も多少は互換性があるようです。実際に装着してみたところ、特に問題なく使用できています。

しかしエッジ部分は少々無理があるので、S23 Ultra用のものがあればそちらを購入したほうが良いと思います。

横幅の拡大は感じない

S22 Ultraと比べてエッジが控えめになったぶん横幅がやや大きくなっていますが、実際に使ってみて差を感じるかというと別にそうではありません。

またエッジが控えめになったことにより、左右端まで比較的メモが取りやすくなっています。

Sペンによる手書きメモを頻繁に使用する人は少数派だと思いますが、このあたりもしっかりと改善されている様子です。

発熱はほぼなし

冬から使い始めているということもありますが、今のところ発熱はほぼないです。普段使いにおいてもS22 Ultra比で温度上昇が控えめになったような気がします。

とにかくSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxyが優秀であることは間違いないでしょう。8+ Gen 1と比べても非常に優れていると感じます。

重すぎ

S23 Ultraの数少ない残念ポイントは「重量」です。

すでに重かったS22 Ultraよりも公表スペックでは更に5g増加していることになっており、UVガラスフィルムを貼り付けてSIMを2枚入れた状態ではなんと246.5gでした。

つまり比較的軽量な30gのケースを装着しただけでも280g近くに迫ります。なんなら耐衝撃性のあるケースだと300gを超えるかもしれません。

300gを超えて嬉しいのは美味しいご飯だけであることが相場で決まっているので、来年こそ軽量化に注力してほしいところです。

バッテリー持ちをチェック

バッテリー容量は据え置きで5000mAhのままですが、S23 Ultraは過去のハイエンドGalaxyと比較しても群を抜いてバッテリー持ちが良いです。

高リフレッシュレート(最大120Hz)常用、FHD+解像度、パフォーマンスプロファイルをライトに設定している条件で、ネットサーフィン、SNS、コンテンツ鑑賞などを行うと、100%〜20%の利用で画面ON時間が14時間半程度になるようです。

S22 Ultraの場合、同じ使い方だと大体10時間〜11時間に収まっていました。つまり4割近くバッテリー持ちが向上したことになります

本当にゲームをしない限り1日で使い切ることは難しいです。その辺のミドルクラスよりも駆動時間が長いです。

○補足情報

一般的にGalaxyは使用を初めて数日間、最適化を行うためバッテリー消費が増大します。

そのため本サイトでは必ず使用から数日後(最適化が済んで以降)にバッテリー持ちの測定を行っています。

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まとめ

とにかく総合的に優秀で、S22 Ultraと比べても圧倒的に満足度が高い一台でした。実際に使ってみると、より一層良さが分かります。

強いて言うならば「重すぎ」「高すぎ」の2点が欠点になると思います。

特に値段はかなり厳しく、最小ストレージのモデルでも約18万円となっています。国内版は更に高額になるかもしれません。円安の影響もあり、残念ながら誰でも買える価格ではないです。

しかし執筆時点で12〜13万円程度のS22 Ultraと比べてもなお、これより数万円多く払ってS23 Ultraを買うべきだと感じました。

妥協したくない方はS23 Ultraを購入したほうが良いかもしれません。

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