Galaxy S23 実機レビュー – 先代から確実に改善したが…

Android
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4月20日より発売された国内版Galaxy S23シリーズのうち、下位モデルとなるGalaxy S23のau版を購入しました。

筆者の手元に届いてから10日ほど経過したので、実際に使用してみたレビューを書いていきます。

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スペック

以下簡単なスペック表です。実機で確認したものも含みます。

WiFiIEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax 2.4G/5GHz/6GHz
Bluetooth5.3
ディスプレイ6.1インチ Dynamic AMOLED 2X
リフレッシュレート48-120Hz
解像度1080 x 2340
寸法約146 x 71 x 7.6 mm
重量168g
プロセッサSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxy (3.36GHz,2.80GHz,2.02GHz)
メモリ/ストレージ8GB / 256GB(外部メモリ非対応)
Androidバージョン13(One UI 5.1)
バッテリー容量3900mAh
リアカメラ①超広角 12MP F2.2
②広角 50MP F1.8(OIS)
③望遠 10MP F2.4(光学3倍)
インカメラ12MP F2.2
生体認証指紋(画面内)/2D顔認証
防水・防塵IP6X/IPX8
出典:au

先代となるGalaxy S22と比較して大きな差があるかというとそうでもなく、特筆すべき改善点は「Wi-Fi 6Eに対応」「プロセッサの更新」「バッテリー容量が200mAh増加」程度となっています。

一方で発売時価格は約1万円の値上がりとなり、auでは136,330円です。

この値上がりは恐らく為替の影響によるものとみられます。

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ベンチマーク計測結果

パフォーマンスの指標として、実機でベンチマークを計測しました。

AnTuTu v9

AnTuTuでは常温でそのまま計測した後、外部から冷却を加えて再度計測しました。いずれもバージョンは9.5.7で計測しています。

左:冷却なし、右:冷却あり

冷却ありなしに関わらず、ほとんどスコアに差はありませんでした。Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxyの安定性がうかがえます。

Galaxy S22では冷却なしの場合80万点台になることが多かったため、実際の利用に近い環境では約4割程度スコアが向上したことになります。

一方で計測中の発熱がやや気になりました。Galaxy S23 Ultraよりも筐体が小さく、また冷却機構の面積も小さいことから、それなりには発熱する印象を受けました。

Geekbench

Geekbenchではバージョン5と6を計測しました。

Geekbench 5
Geekbench 6

当然といえば当然ですが、5と6いずれにおいてもSnapdragon 8 Gen 2らしい結果です。ただ微々たる差ではあるものの、S23 Ultraと比べるとやや低めのスコアになる傾向のようです。

なお実際の使用でその差を感じることはありません。

カメラをチェック

本体の情報を確認したところ、背面カメラのセンサーは以下の構成とのことでした。

  • 広角:Samsung S5KGN3
  • 超広角:SONY IMX564
  • 望遠:Samsung S5K3K1

静止画

以下昼間の作例です。

0.6倍(超広角)
3倍(望遠)

ハイエンド機種らしく総じて写りは良好ですが、広角と超広角で色味が異なる点はやや気になりました。

超広角だけはSONYのセンサーを採用しているため、調整が難しいのかもしれません。

1倍(広角)
0.6倍(超広角)

望遠性能

ズーム性能は昨年のGalaxy S22と比べると、少しだけ改善しているようです。

ただし比べないと分からないレベルであり、センサーが据え置きなのもあって劇的に改善したとは言えません。

過去のGalaxy Sシリーズ最上位モデルやGalaxy S23 Ultraには及びませんが、10倍程度であればかなり実用的な性能を持ち合わせています

夜景

明るい夜景については「ナイト」モードでの撮影を推奨します。通常のオート撮影では頻繁に白飛びしてしまい、暴走しがちな印象を受けました。

広角・通常モード
広角・ナイト

動画

Galaxy S23もGalaxy S23 Ultraと同様に、手ブレ補正が大幅に強化されています。

手ブレの性能に関しては、わざわざ最上位モデルを選ばなくても良いように感じました。

カメラ総論

静止画については先代モデルから大きく変化していませんが、撮影時のカメラアプリの動作や動画の手ブレ補正は、劇的に改善されている印象を持ちました。

カメラをよく利用する方は型落ちで妥協せず、Galaxy S23を選んだほうが満足度は高いと思います。

ハードウェアをチェック

ハードウェアについて気になった点を挙げていきます。

スピーカー音質

本体スピーカーの音質は先代と比べて向上したように感じます。Galaxy S23 Ultraほどではありませんが、全体的にバランスが良く、目立った音割れもありません。

参考程度に、以下Galaxy S23のスピーカー音質を録音したものです。

※楽曲は以下から引用しました。

Track: Spektrem – Shine [NCS Release]

Music provided by NoCopyrightSounds.

Watch:    • Spektrem – Shine …  

Free Download / Stream: https://ncs.io/Shine

統一感のあるデザイン

2023年のGalaxyはどのモデルも基本的に統一された背面デザインになっており、Galaxy S23シリーズも同じくカメラを除いて全体的にフラットな背面デザインとなっています。

Galaxy S23はカメラ周りがすっきりとしたため、先代モデルと比べてもよりシンプルな外観になりました。

またGalaxy S22からベゼルが太くなったと言われていますが、実際に両機種を並べないと違いは分かりません。

いずれにしても四辺均等な太さのベゼルとなっているため、引き続き見栄えは良いです。

今回はラベンダーのカラーを選択しました。

落ち着きのある上品な色合いに仕上げられており、非常に上品な印象を受けました。

比較的小型で軽量

これは先代モデルから踏襲していますが、Galaxy S23はiPhone並に小型・軽量です。

本機種の重量は約168gしかありません。スマートフォンの大型化が進む近年では200gを切るだけでも軽い部類に入るので、非常に軽量であると言っても良いでしょう。

サイズや重量はiPhone 14とほぼ同じであり、iPhoneユーザーにも馴染みやすいサイズと重さだと思います。

発熱について

本体の発熱についてですが、先代のGalaxy S22比ではそれなりに改善しています。しかしGalaxy S23 Ultraと比較すると、やや熱を感じる印象を受けました。

物理的スペースが限られる小型のため、ある程度は仕方ないものの、非常に重いゲームなどでは性能の低下が気になるかもしれません。

ただ時々発熱するとはいえ、普段使いではパフォーマンスの低下がほとんど見られません。

Galaxy S22ではかなり高頻度でパフォーマンスの低下を感じたので、この点は明らかに差を感じます。

バッテリー持ちをチェック

バッテリー持ちについてですが、3900mAhにしては非常にバッテリー持ちが良いです。

実際に使ってみた体感としては5000mAhのS22 Ultraと同程度、もしくはそれ以上持つ印象を受けました。

普段の使い方で検証してみたところ、常時120Hzリフレッシュレートでも画面ON時間は約11時間半でした。

Galaxy S22では同じような条件で8時間弱だったので、先代モデル比で1.5倍近くバッテリー持ちが向上しているということになります。

Galaxy S23 Ultraも驚異的なバッテリー持ちですが、Galaxy S23も十分なバッテリー持ちを実現していると感じました。

バッテリー持ちを重視する方は、高くても現行モデルを買った方が良いと思います。

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まとめ

Galaxy S23のココが良い!

  • プロセッサの更新で得た圧倒的な安定性
  • 先代から飛躍的に向上したバッテリー持ち
  • 比較的小型で軽量

Galaxy S23のココがダメ!

  • プロセッサ以外に目立った更新がない
  • 高価格化によるコスパの低下
  • 執筆時点で国内版にSIMフリーがない

さいごに

先代モデルであるGalaxy S22から大きく変化したとは言えませんが、確実に改善しています。

特にバッテリー持ちの改善は凄まじく、数年単位で長く使うにあたっては強力なアドバンテージになると感じました。

Galaxy S23は2023年の国内ハイエンドモデルとして、iPhoneと肩を並べるほど良いものであることは間違いありません。Galaxy S22の価格は執筆時点でかなり落ちていますが、それを踏まえても買って損しない機種だと思います。

しかしながら国内版Galaxy Sシリーズの下位モデルは値崩れしやすい傾向にあります。それでいて1万円近く値上がりしているため、コスト対性能という観点からは「あまり良くない」という結論になってしまいます。

要するに損したくないのであれば、中古相場がある程度下がったタイミングで安く購入するか、残価設定型の分割プログラムを組むべきです。

多くの人は発売直後に購入する必要はないと思います。緊急性を要する場合でも、1〜2年後に通信事業者へ返却する分割プログラムが最もおトクになるでしょう。

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