2022年以降の国内版GalaxyはSIM差し替えで再起動する場合がある

Android

国内版Galaxyでは、2021年以降に発表された機種から、SIMカードを差し替えても強制再起動が行われなくなり、いわゆる「ホットスワップ」に対応しました。

しかし、2022年下半期以降に発売された国内版Galaxyでは、一定条件において再び再起動がかかるようになってしまいました。

使っているうちに”一定条件”が分かってきたので、原因を解説します。

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「最適化」のための再起動

2022年秋以降にauやドコモ、楽天モバイルから発売されているGalaxyでは、「販売元キャリア(通信事業者)の回線を使用したSIM」と「そうではないSIM」を差し替え・切り替えした場合に、以下のようなポップアップが表示され、必ず再起動が要求される仕様になりました。なおeSIMを複数回線登録している場合、その回線の切り替えも再起動の対象となる模様です。

文章にすると難しいですが、例えば楽天モバイル版Galaxy Z Flip4(SM-F721C)の場合、楽天モバイルのSIMカードからドコモのSIMカードに差し替えると再起動がかかります。逆でも同じように再起動がかかります。

しかし楽天モバイルのSIMカード以外、つまりau・ドコモ・ソフトバンクの回線を使用したSIMカード同士で差し替えを行う場合、再起動はかかりません。

販売元再起動の条件(eSIM回線切り替えを含む)
au版差し替え(切り替え)前・差し替え(切り替え)後のいずれかに
au回線のSIM(MVNO・UQ mobile・povoを含む)
が含まれている場合
※au回線のSIM同士での差し替えは除く
ドコモ版差し替え(切り替え)前・差し替え(切り替え)後のいずれかに
ドコモ回線のSIM(MVNOを含む)
が含まれている場合
※ドコモ回線のSIM同士での差し替えは除く
楽天モバイル版差し替え(切り替え)前・差し替え(切り替え)後のいずれかに
楽天モバイル回線のSIM
が含まれている場合
※楽天モバイル回線のSIM同士での差し替えは除く

他社バンド対応とキャリアへの忖度に対する折衷案?

総務省がeSIMの促進や、いわゆる”バンド削り”の排除を推し進めた結果、国内版GalaxyでもeSIMや他社バンドに対応するようになりました。

そのため通信事業者で発売されたGalaxy Z Flip4・Z Fold4以降の製品は、キャリアアグリゲーションを含めて国内すべての通信事業者の回線に原則対応しています。

しかし、責任問題の都合で自社回線しか通信を保証することができないままであることは容易に想像できます。

こういった総務省からの事実上の要請や通信事業者の事情から、このような仕様にせざるを得なかったのではないかと推測しています。

対処法なし

現状再起動を避ける方法は「自社回線以外で使用する」しかなく、諦めるしかありません。

また他社回線で利用するという行為は全てにおいてユーザーの自己責任であるため、製造しているメーカーや販売している通信事業者にはほとんど責任はないと言ってよいでしょう。そのため、このような仕様はしばらく改善されないと思った方がよさそうです。

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