インドでサムスンのテレビを購入するとタダでGalaxy S22 Ultraがもらえる

世界中で起きているインフレに抗えず、国内版Galaxy S22 Ultraも18万円を超えてしまいました。

しかしインドでは一定条件のもと、この高級スマートフォンをなんと無料で配布するという大判振る舞いなキャンペーンを期間限定で行っているようです。SamMobileが報じています。

執筆現在、インドでは75インチ以上のNeo QLED 8Kスマートテレビを購入すると、Galaxy S22 Ultraが無料で手に入る限定オファーを実施しているようです。

この施策は2022年6月30日までの期間限定となっていますが、インド全土の家電量販店で実施している模様です。

なお対象のテレビは超ハイエンドモデルのため、いずれも日本円換算で100万円をはるかに超える金額となっています。

85インチのQN900Bは135万インドルピー(約225万円)、(決して安くはないですが)安い方のQN800Bの75インチモデルでも80万ルピー(約133万円)となっており、実質10%〜15%引きといったところでしょうか。

ちなみに75インチ未満のモデルとなると途端にケチ臭くなり、もらえるスマートフォンはA22 5G(2万ルピー/約3.3万円)と超格下げされます。

ちょっと極端すぎるような気もしますが、それだけ「ハイエンドモデルを購入してほしい」という意図があるように感じられます。

サムスンはインドにてテレビ市場のシェア拡大を目指しており、目標の36%を達成するために積極的にキャンペーンを実施しているとみられます。なお既に同国ではテレビ市場において32%もシェアを獲得しており、達成困難な数字ではなさそうです。

ちなみにサムスン(家電)は2009年に日本から完全に撤退しているため、日本のテレビ市場におけるサムスンのシェアはほぼ0%です。

またサムスンはインドでハイエンドスマートフォンの市場も拡大させたい狙いがあるようです。

インドでは中国メーカーなどの台頭により、近年スマートフォン市場が急速に拡大・普及しました。しかし普及したのは安価なスマートフォンばかりで、ハイエンド市場は先進国に比べてほとんど未開拓と言っても過言ではありません。

サムスンはこの未開拓の市場に潜んでいる顧客を他社が本格的に参入する前に獲得しておき、インドにおける事業の拡大と安定した収益を目指しているようです。

今後もサムスンは更にブランド力を強化し、まだまだ開拓しきっていないインド市場に存在感を放ち続けることでしょう。

参考