au・docomo・Softbank・Rakuten Mobileの対応バンド・周波数まとめ

au

日本では多くの周波数を携帯電話向けに割り当てられているため、低い周波数から順にまとめます。

ただバンドをまとめるだけでは他サイトが行っているので、本記事は各事業者の割り当て周波数とどのように利用されているかを他メディアより詳細に記載します。

表の上段は標準化されているバンドの幅下段は現在割り当てられている事業者ごとの内訳を表しています。

※原則本記事での周波数表記はグローバルでの呼称を優先しています。別途総務省や日本のキャリアの呼称がある場合、括弧書きや注釈を入れて併記しています。

※auの事業者はKDDIおよび沖縄セルラー電話ですが、本記事ではauと表記しています。

700MHz帯 B28/n28

MHz上り下り3G/4G/5G
FDD703~748758~803-/B28/n28
帯域幅上り下り割当事業者
10*2718~728773~783au
10*2728~738783~793docomo
10*2738~748793~803Softbank
日本で運用中のバンドは太字

1GHz未満のいわゆるプラチナバンドと呼ばれる周波数帯です。日本で携帯電話向けの周波数では最も低い帯域であり、屋内に電波が届きやすい貴重な周波数です。

なおソフトバンクの本帯域は歴史的に見るとワイモバイルが所有している周波数となります。

アジア太平洋共通バンドという名称もあり、海外スマホでも対応しているケースが多いです。が、日本では比較的最近使用を始めた周波数であり、後述する800MHz帯や900MHz帯ほどは広範囲をカバーしていないので、4Gではメインの周波数ではありません。

auとソフトバンクではこの周波数を5Gへ順次転用しており、NR Bandはn28となります。ドコモも今後5Gに転用する予定です。

余談ですが、B28A/n28Aとスペック表に記載されている場合があります。これはB28/n28は上り703~733MHz、下り758~788MHzの帯域に限るという意味なので、この場合日本では理論上auしか700MHz帯の帯域を利用することができません。

800MHz帯/850MHz帯 B18/B19/B26

MHz上り下り3G/4G/5G
FDD814~849859~894XXVI/B26/n26
815~830860~875-/B18/n18
824~849869~894V/B5/n5
830~840875~885VI/-/-
830~845875~890XIX/B19/-
帯域幅上り下り割当事業者
15*2815~830860~875au
15*2830~845875~890docomo
日本で運用中のバンドは太字

1GHz未満のいわゆるプラチナバンドと呼ばれる周波数帯です。au・ドコモの主要プラチナバンドとなります。

3Gではauが後半5MHz幅*2の枠をCDMA2000 BC0として運用していました。現在は停波しています。一方ドコモは前半5MHz幅*2の枠をW-CDMA VI/XIXとして運用しています。

よって4Gは残りの10MHz幅*2で運用していることが多いですが、一部15MHz幅*2で運用している地域も存在します。

B18よおびB19は日本独自の周波数ですが、上記の表のとおり、B26はB18とB19を内包しています

なので、B26かつMFBIに対応している端末ではこれらB18/B19の4Gを利用することができます

この周波数に対応していないと郊外と屋内では圏外になる場所が多くなり、各2社で利用できるエリアが狭くなります。

5Gとして運用する場合はauがn18/n26、ドコモがn5/n26のいずれかとなりますが、いずれも転用は未定です。

900MHz帯 B8

MHz上り下り3G/4G/5G
FDD880~915925~960VIII/B8/n8
帯域幅上り下り割当事業者
5*2895~900940~945(MRC)
15*2900~915945~960Softbank
日本で運用中のバンドは太字

MRCは一般財団法人移動無線センターの略です。MCAアドバンスというLTE Band 8互換で利用できる共同利用型の自営無線システムがこの周波数で運用されています。

ソフトバンクでは主要プラチナバンドとして全国で整備されています。本周波数は基本的に前半5MHz幅*2で3Gを、残りの10MHz幅*2で4Gを運用されています。

世界的にも比較的採用例が多いバンドなので、対応している海外スマホも多いです。ソフトバンクではこのバンドに対応していないと、郊外や屋内で圏外になりやすくなり、利用できるエリアが狭くなります。

なお5G転用は未定です。

1.5GHz帯 B11/B21

MHz上り下り3G/4G/5G
FDD1427.9~1447.91475.9~1495.9XI/B11/-
1447.9~1462.91485.9~1510.9XXI/B21/-
1427~14701475~1518-/B74/n74
帯域幅上り下り割当事業者
10*21427.9~1437.91475.9~1485.9Softbank
10*21437.9~1447.91485.9~1495.9au
15*21447.9~1462.91485.9~1510.9docomo
日本で運用中のバンドは太字

元々3Gより以前の携帯電話で利用されていた日本独自の周波数です。キャリア端末でも一部の機種しか対応していないマイナーバンドですが、4Gでは通信の高速化を担っています。

なお3社ともに利用可能なエリアの広さには影響しません。

こちらの周波数は5Gに転用するとなるとn74のバンドが該当しますが、転用は未定です。

1.8GHz帯(1.7GHz帯) B3/n3

MHz上り下り3G/4G/5G
FDD1710~17851805~1880III/B3/n3
1749.9~1784.91844.9~1879.9IX/-/-
帯域幅上り下り割当事業者
20*21710~17301805~1825au
20*21730~17501825~1845Rakuten
15*21750~17651845~1860Softbank
20*21765~17851860~1880docomo
(東名阪)
20*21765~17851860~1880Rakuten
(東名阪以外)
日本で運用中のバンドは太字

現在日本の4キャリア全てが採用している周波数帯です。ソフトバンクは歴史的に見るとワイモバイルが所有している周波数となります。

後半の20MHz幅*2は東名阪地域のみドコモ、それ以外の地域は楽天モバイルが5G向けで利用することとなっています。ただし後者の運用開始は未定です。

4Gでは世界的に最も採用されているバンドであり、日本のスマートフォンでも最近の機種はほとんど対応しています。

なおソフトバンクではこの周波数を5Gに順次転用しており、NR Bandはn3となります。auと楽天モバイルでは5Gへの転用が決まっていますが、ドコモは未定です。

2.1GHz帯(2GHz帯) B1/n1

MHz上り下り3G/4G/5G
FDD1920~19802110~2170I/B1/n1
帯域幅上り下り割当事業者
20*21920~19402110~2130au
20*21940~19602130~2150docomo
20*21960~19802150~2170Softbank
日本で運用中のバンドは太字

上記の各3社は主力の4G周波数として利用しています。ドコモとソフトバンクでは基本的に5MHz幅*2を3G(W-CDMA)に割いているので、4Gは15MHz幅*2であることが多いです。

こちらの周波数帯域も各社5G転用時期は未定ですが、ドコモでは転用の準備が進んでいるとみられます。

2.3GHz帯 B40/n40

MHz上下3G/4G/5G
TDD2300~2400-/B40/n40
帯域幅上下割当事業者
402330~2370au(予定)
日本で運用中のバンドは太字

現在放送事業者がテレビ中継に用いている周波数で、ダイナミック周波数共用により同周波数でMNOが運用する予定となっています。

まだ割当は決まっていませんが、auへの割当がほぼ確定的となっています。

2.5GHz帯/2.6GHz帯 B41/B38/n41

MHz上下3G/4G/5G
TDD2496~2690-/B41/n41
2570~2620-/B38/n38
帯域幅上下割当事業者
302545~2575WCP
202575~2595(地域BWA)
502595~2645UQ
日本で運用中のバンドは太字

※TD-CDMAは省略

それぞれauおよびソフトバンクはUQコミュニケーションズ(UQ)およびWireless City Planning(WCP)から回線を借りる形でサービスを提供しています。各キャリアでは高速通信を主な目的として利用されています。

地域BWAは市区町村単位でそれぞれの地域の事業者が提供することのできるBWAサービス向けの帯域です。

画像はクリックすると開きます

UQは帯域の一部を2022年秋より順次5Gサービスを本格展開する予定で、NRバンドはn41となります。

地域BWAも5Gの商用化が可能で、n38またはn41でサービス提供が可能です。

なおWCPは転用未定です。

3.5GHz帯/3.7GHz帯 B42/n77/n78

MHz上下3G/4G/5G
TDD3400~3600-/B42/-
3300~3800-/-/n78
3300~4200-/-/n77
帯域幅上下割当事業者
403400~3440Softbank
803440~3520docomo
403520~3560au
403560~3600Softbank
1003600~3700docomo
1003700~3800au
1003800~3900Rakuten
1003900~4000Softbank
1004000~4100au
日本で運用中のバンドは太字

この帯域は日本特有の呼称が多いため、別名称を追記します。

  • 3400~3480MHz:3.4GHz帯(2018年に割り当てを受けた周波数)
  • 3480~3600MHz:3.5GHz帯(2014年に割り当てを受けた周波数)
  • 3600~4100MHz:3.7GHz帯(2019年に割り当てを受けた周波数)

と、グローバルではB42およびn78を3.5GHz帯、n77は3.7GHz帯と呼ぶことが一般的ですが、日本では便宜上割り当て時期を基準にした上記の呼称を利用することが多いです。

さらにauでは2019年割り当ての新周波数2枠を区別するため、下側100MHz幅を3.7GHz帯上側100MHz幅を4.0GHz帯と呼ぶ場合があります。

4GはB42と若干マイナーな周波数帯ですが、5Gのバンド(n78)としては世界で最も多く採用されているバンドです。北米以外の5G対応機種であればほとんど対応しています。一方n77はソフトバンクが世界で初めて商用化したバンドのため、比較的マイナーなバンドです。

この周波数はいずれも高速通信を目的として人が集まる人口密集地にて整備されていますが、4GのB42に関しては、対応していなくてもエリアの広さに影響はありません。

5Gでは基本的に各社メインの周波数のため、対応していなければ高速通信の恩恵を受けることができず、かつ5Gエリアが狭くなる可能性があります(auの4.0GHz帯は3.7GHz帯ほど重要ではありません)。

なお、B42帯域ではau(前半20MHz幅または40MHz幅全て)とソフトバンク(下側40MHz幅)がこの周波数を5Gに順次転用しており、NR Bandはn78またはn77となります。ドコモでB42帯域の5G転用は間もなく行われます。

※これらの周波数は人工衛星との通信帯域(ダウンリンク)と重複しており、干渉を避けて整備する必要があります。

4.7GHz帯(4.5GHz帯) n79

MHz上下3G/4G/5G
TDD4400~5000-/-/n79
帯域幅上下事業者
1004500~4600docomo
3004600~4900(ローカル5G)
日本で運用中のバンドは太字

ローカル5Gも地域BWA同様、市区町村単位で地域の事業者が提供できる帯域です。

画像はクリックすると開きます

人工衛星との干渉は考慮しなくて良いので、ドコモでは3.7GHz帯の整備が難しい場所で面的に展開されていたり、都心部でも高速通信を目的として3.7GHz帯と共に整備されています。

また採用する通信事業者がドコモだけなのもあり、日本で発売されている5G対応端末でもコストの兼ね合いでn79に対応していないものが多いです。

28GHz帯 n257

MHz上下3G/4G/5G
TDD26500~29500-/-/n257
帯域幅上下事業者
40027000~27400Rakuten
40027400~27800docomo
40027800~28200au
90028200~29100(ローカル5G)
40029100~29500Softbank
日本で運用中のバンドは太字
画像はクリックすると開きます

28GHz帯はミリ波と呼ばれ、広い帯域を確保できるため超高速通信が期待される周波数帯となっています。

しかし現状は周波数の特性上エリアが非常に限られており、なおかつスマートフォン側も製造コストが高くつくため、ミリ波を体験できる機会は少ないです。

まとめ

最後に各事業者ごとのバンド・周波数をまとめます。

※各キャリアで利用できる周波数を基に表記しているため、周波数によっては実際に運用する事業者がそのキャリアとは厳密には異なる場合があります。

  • 各キャリアの4G運用バンド一覧
4GaudocomoSoftbankRakuten
B1
B3
B8
B11
B18(B26) ※1()
B19(B26) ※1
B21
B28 ※2
B41
B42 ※2
括弧はローミング

※1:基本的にいずれかのバンドに対応していればよい

※2:各キャリア共に5Gへ転用予定のため、順次エリアが縮小する見込み

  • 各キャリアの5G運用バンド一覧
5GaudocomoSoftbankRakuten
n1
n3
n8
n18(n26)
n28
n40
n41
n74
n77
n78
n79
n257
技適を通過した基地局の周波数を含む
  • ◎:基本的に必須の主力バンド
  • ○:運用中のためあったほうが良いバンド
  • △:今後運用予定のバンド
  • □:試験段階と思われるバンド

なお現在の5Gはバンドが対応していても利用できないケースが多いです。5Gを利用したい場合は、キャリア端末の購入をおすすめします。

ミリ波は対応している機種が少ないので、本記事では必須としていません。

B41およびB42に関しては基本的にキャリアアグリゲーション対応が前提なので、バンドだけ対応していても通信速度が速くなるとは限りません。

基本的には◎に対応していれば繋がりやすさと最低限の通信速度は問題ありませんが、ドコモは4G契約であれば3Gのバンド(I/VI/XIX)に対応していないと利用できるエリアが少々狭くなります。ただしほとんどの人に影響はありません。


以上、携帯電話の周波数まとめでした。

本記事は管理人の備忘録として掲載しているため、必要に応じて都度最新の情報に更新しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました