【PR】この検証記事はGoogle広告により収益を得ています。
既にS21 Ultraを持ってるにも関わらず、あまりの良さにもう一台おかわりしてしまいました。
今回はSnapdragon版ではなく敢えてExynos版である韓国(KT)版を選んだので、実機で検証したモバイルデータ通信の利用可否の結果を記録しておきます。
Snapdragon 888搭載S21 Ultraとの比較検証は、こちらで詳しくまとめています。
※なお本機種は技適未確認のため、日本国内在住の方に利用を推奨するものではありません。ご了承ください。
スペックをおさらい
まず今回の機種のスペック表をおさらいしておきます。
なお基本的には前回のレビューした香港版と同様ですが、CPU(SoC)が異なるうえ、シングルSIMとなっています。
モデル名 | SM-G998N |
2G GSM | GSM850/GSM900/DCS1800/PCS1900 |
3G WCDMA | B1/B2/B4/B5/B8 |
4G FDD-LTE | B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B13/B17 B18/B19/B20/B25/B26/B28/B66 |
4G TDD-LTE | B38/B39/B40/B41 |
5G Sub-6 FDD | |
5G Sub-6 TDD | n77/n78 |
SIM | nano (Single) |
WiFi | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax 2.4G/5GHz |
Bluetooth | 5.2 |
その他 | NFC/GPS |
ディスプレイ | 6.8インチ Dynamic AMOLED 2X |
リフレッシュレート | 10-120Hz(可変) |
解像度 | 1440 x 3200 |
画素密度 | 515ppi |
寸法 | 75.6 x 165.1 x 8.9 mm |
重量 | 227g |
端子 | USB Type-C |
スピーカー | ステレオ |
プロセッサ | Samsung Exynos 2100 (2.91GHz,2.81GHz,2.21GHz) |
メモリ/ストレージ | 12GB / 256GB(外部メモリ非対応) |
Androidバージョン | 11(One UI 3.1) |
バッテリー容量 | 5000mAh |
急速充電 | 25W(有線)/15W(ワイヤレス) |
リアカメラ | ①超広角 12MP F2.2 ②広角 108MP F1.8(OIS) ③望遠 10MP F2.4(光学3倍) ④望遠 10MP F4.9(光学10倍) ⑤レーザーオートフォーカス |
インカメラ | 40MP F2.2 |
動画撮影 | 8K/4K |
生体認証 | 指紋(画面内)/2D顔認証 |
防水・防塵 | IP6X/IPX8 |
備考 | Sペン対応 |
ソース:Samsung 韓国
韓国は2021年7月現在で商用化されている5Gバンドはn78のみのため、韓国版の対応NRバンドは他モデルと比較して極端に少なくなっています。
韓国版のGalaxyでn77に対応すると記載のある機種は唯一本機種のみですが、こちらの周波数はまだ韓国では商用化されていないようです。
モバイルデータ一覧表
3G | 800MHz帯 | 900MHz帯 | 2.1GHz帯 |
docomo | B6/B19 | – | B1 |
au | (BC0) | – | (BC6) |
Softbank | – | B8 | B1 |
Rakuten | – | – | – |
auは3Gに対応していなくても問題ありません。docomoは5G契約のSIMであれば3Gを考慮する必要はありません。なお楽天は3Gのサービス自体行っていません。
3Gに対応していなくても、VoLTE通話に対応していれば通話は可能です。
4G (MHz) | 700 | 850 | 900 | 1500 | 1800 | 2100 | 2500 | 3500 |
docomo | B28 | B19/B26 | – | B21 | B3 | B1 | – | B42 |
au | B28 | B18/B26 | – | B11 | B3 | B1 | B41 | B42 |
Softbank | B28 | – | B8 | B11 | B3 | B1 | B41 | B42 |
Rakuten | – | (B18/B26) | – | – | B3 | – | – | – |
5G (MHz) | 700 FDD※ | 1800 FDD※ | 3500 TDD※ | 3500/3700 TDD | 4700 TDD | 28000 TDD |
docomo | – | – | – | n78 | n79 | n257 |
au | n28 | (n3) | n78 | n78・n77 | – | n257 |
Softbank | n28 | n3 | n77 | n77 | – | n257 |
Rakuten | – | (n3) | – | n77 | – | n257 |
※ 4G向けに割り当てられた周波数の転用5G
赤太字は本機種がスペック表に記載のあるバンドです。
なお携帯電話の周波数について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
検証結果
docomo | au | Softbank | Rakuten | |
3G | △ | – | ○ | – |
4G | ○ | ○ | ○ | ○ |
VoLTE | ○ | ○ | × | ○ |
5G | △ | △ | ※ | ※ |
Rakuten Link | – | – | – | ○ |
- ○:対応する全てのバンドでエリアに支障なく利用可
- △:対応するバンドで利用可だがエリアに支障が出る
- ×:利用不可
- ※:個別で解説
こちらが取り急ぎの検証結果(2021年7月現在)です。それぞれキャリアごとに解説します。
なおミリ波は物理的に対応していないため、各キャリア共通で利用不可です。
SMSは4キャリア共通で利用可能です。
- docomo
3G:B1のみ利用可能
FOMAプラスエリアと呼ばれる800MHz帯では利用できません。
4G:対応する全てのバンドで利用可能
サービスエリアに支障なく利用できますが、キャリアアグリゲーションはB1+B3しか対応していないため、速度は期待しないほうが良いです。
5G:5Gピクトが立ちn78のみ利用可能
主力5Gバンドはn79であるため、利用できる5Gエリアには制限があります。都心の極小エリアの一部や屋内のスポットか、地方都市の広いエリアの一部でしか高速通信を利用できません。
VoLTE:標準で利用可能な状態になっており通話が可能
docomo本家SIMは挿すだけで使えました。格安SIM(MVNO)はAPNの設定が必要です。
- au
3G:来年停波予定のため未検証
現在契約が可能なSIMは3Gが利用できないので、auの3Gは考慮しなくて良いです。
4G:対応する全てのバンドで利用可能
サービスエリアに支障なく利用できますが、キャリアアグリゲーションはB1+B3しか対応していません。
5G:5Gピクトが立ちn78のみ利用可能
3.5GHz帯のNR化と呼ばれる転用5Gも掴みます。ただし、700MHz帯は対応していないため利用できません。4.0GHz帯はn77にあたりますが、こちらのバンドは有効化されていないためか現状は利用できません。
VoLTE:標準で利用可能な状態になっており通話が可能
格安SIM(MVNO)はAPNの設定が必要です。本家は未検証ですが、5G NETのAPN設定を行わないと5Gを掴まない可能性があります。
- Softbank
3G:現在運用されているどちらのバンドでも利用可能
エリアに支障なく利用できます。
4G:対応する全てのバンドで利用可能
サービスエリアに支障なく利用できます。キャリアアグリゲーションはB1、B3、B8を絡めた組み合わせが全て利用可能です。
5G:n77は現状利用不可(5Gピクトは立つ)
どうやら本機種はn77のバンドが準備中の段階であり、まだ有効化されていないようです。よってSoftbankの5G新周波数(3.9GHz帯)と転用(3.4GHz帯)にあたるn77は現状利用できません。
VoLTE:利用不可
GalaxyはOne UIの機種であれば全モデル共通でVoLTEが意図的に塞がれているようで、有効化できません。3G通話は利用可能なので、VoLTEは諦めてください。
- Rakuten
4G:対応する全てのバンドで利用可能
自社回線・パートナー回線共に利用可能です。サービスエリアに支障なく利用できます。
5G:n77は現状利用不可(5Gピクトは立つ)
Softbankの項目でも記載の通り、こちらのバンドは準備中のためまだ使えません。au・Softbankのn77と共に今後アップデートの度に検証し、結果を本記事にて更新する予定です。
VoLTE:標準で利用可能な状態になっており通話が可能
自社回線・パートナー回線共に110番・119番などの緊急通報やナビダイヤルへの発信が可能です。
Rakuten Link:利用可能
正規の対応機種の手順で全く支障なく登録から利用まで可能でした。SMSも問題なく届くため、スムーズに登録できます。なお本機種はWiFi接続中にRakuten Linkで架電しても、自動的にモバイルデータ通信を使って発信するため、発信者番号は非通知になりません。
余談 シャッター音は消せる
今回購入した機種は韓国版のため、シャッター音はサイレントモードにしても鳴ります。
しかし、Galaxyはアプリを使って設定を変更することによって、シャッター音を消すことが可能です。
設定は自己責任となりますが、興味のある方はこちらの記事を参考に試してみてください。
国内版と記載がありますが、韓国版も全く同じ方法で無音化できます。
国内版Galaxyでも簡単にシャッター音を無効化する方法 – すまほん!!
まとめ
4Gの繋がりやすさに関してはどのキャリアも支障がないようですが、対応する5Gバンドが少ないため、5Gのエリアは今後もキャリア問わず限定的になるでしょう。
よって5Gで遊びたいという方にはあまりオススメできないかもしれません。
しかし、韓国版は他の国のモデルと比べて相場が安い傾向にあるため、Exynos版のシングルSIMでも問題ない、という方は購入視野に入れても良いと思います。
今回は韓国キャリアKT版での検証でしたが、基本的には他の韓国キャリア版だったり、韓国サムスンストア版のような同型番の別販路モデルでも同じ挙動となるでしょう。
コメント