【PR】このレビューはGoogle広告により収益を得ています。
「5Gスマホは10万円を超えている」という概念が崩れつつあります。
搭載するチップをミドルクラスにし、低価格を実現した5G対応スマホが続々登場している2020年下半期ですが、その中でもソフトバンクにて発売されたOPPOのReno3 5G(A001OP)を購入したので、ファーストインプレッションをレビューしていきたいと思います。
これは何?
Softbank専売であるOPPO(オウガ・ジャパン)のスマホ、Reno3 5Gです。
新品価格では68400円(税込)ですが、筆者は中古でSIMロック解除済のものを購入したので、54800円でした。
以下スペック表です。
スペック
本体サイズ | 約72×159×7.7mm |
重量 | 約171g |
SIM | シングルSIM |
ディスプレイ | 6.55インチ 有機EL(リフレッシュレート90Hz) |
解像度 | 1080 x 2400 アスペクト比20:9 |
チップセット | Snapdragon 765G 5G(7nm) |
CPU | オクタコア(1×2.4 GHz + 1×2.2 GHz + 6×1.8 GHz) |
GPU | Adreno620 |
RAM/ROM | 8GB/128GB |
OS | Android10 ColorOS 7 |
アウトカメラ① | 48MP F1.7(広角)IMX586 |
アウトカメラ② | 13MP F2.4(望遠) |
アウトカメラ③ | 8MP F2.2(超広角/マクロ) |
アウトカメラ④ | 2MP F2.4(モノクロ) |
動画撮影 | 4K@30fps, 1080p@60fps, ハイブリッド手ぶれ補正 |
インカメラ | 32MP |
動画撮影 | 1080p@30fps |
端子 | USB Type-C |
WiFi | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.1 |
GSM | – |
W-CDMA | B1/6/8/19 |
FDD-LTE | B1/3/8/18/19/26/28 |
TDD-LTE | B41/42 |
5G NR | n77 |
生体認証 | ディスプレイ内指紋認証(光学式),2D顔認証 |
バッテリー | 4025mAh |
急速充電 | Super VOOC 4.0(56分で満充電) |
今後Softbank 5Gを検証するためだけに購入しました。 付属品はこの通りです。

キャリア端末としては非常に珍しく、急速充電器とケーブルが付属しています。フィルムは中古購入のため貼られていませんでしたが、新品だと貼られているかもしれません。
イヤホンジャックがない機種ですが、typeC to 3.5mmヘッドホンジャックの変換アダプタは同封されていません。

本体下部は左からSIMトレイ、マイク穴、typeC端子、スピーカーです。

本体右側は電源ボタンのみです。

本体上部はマイク穴と受話口兼スピーカーがあります。

左側は音量ボタンのみです。

背面は指紋がつきにくいマット仕様で、見る角度によって色が若干変化します。なお、この機種はホワイト一色のみの取り扱いです。

手元にあるGalaxy S20+と比較します。サイズ感はほとんど同じであることが分かります。ちなみにエッジはReno3のほうが急です。

ベゼルの太さが若干異なり、Reno3がちょうど去年のGalaxy S10シリーズと同じくらいの太さです。

パンチホールもS20+と比較して若干大きいですが、比較しないと差が分からないレベルです。S20シリーズの中央配置とは異なり、左上に存在します。
実機ベンチマークスコア
実機ベンチマークスコアantutu v8とGeekbench5にてベンチマークスコアを計測しました。なお、どちらもパフォーマンスモード及びリフレッシュレート90Hzで行っています。


Snapdragon765Gとしては一般的なスコアです。 ミドルハイクラスということもあり、普段使いではハイエンドモデルと遜色ない程度に快適です。
3Dゲームでは比較的重いMinecraftを試しにプレイしました。デフォルトのグラフィック設定で平均20fps程なので、少しストレスに感じるかもしれません。ただし、その分バッテリー消費は少なめです。
他社5Gはソフトウェアで封印?
この機種は5G対応スマホであり、n78を内包するn77に対応しています。 しかしoppoの5Gスマホ(キャリア専売モデル)では、ソフトウェアにより他社5Gが封印されています。


5Gは一切利用できませんが、4Gに関しては他社プラチナバンドまでしっかり対応しており、何一つ不便なく利用することができます。
筆者が検証した限りでは他社VoLTEも利用可能です。
※ただし、各社格安ブランドでは動作確認を公式で取っていないと思われるので、使用にあたっては自己責任でお願いいたします。
余談ですが、Softbank系以外のSIMを挿した場合、SIMフリースマホと同様MVNO各社のAPNがたくさん表示されます。
カメラ性能が値段の割に非常に高い
カメラ性能ですが、先日購入した同じミドルハイであるGalaxy A Quantumと比較して圧倒的に高いです。
Galaxy S20+と比較しても色味こそ違うものの、引けを取らないレベルであり、誰でも非常に綺麗な写真を撮影することができます。
まずは逆光の写真です。


逆光でもフラグシップに引けを取りません。
続いて夜景の比較です。




フラグシップに引けを取らず、光源の白飛びもかなり抑えらています。なお、すべて夜景モードでの撮影です。
また動画性能も非常に高いです。本機種は手ぶれ補正を売りにしているようですが、60fpsにおいてはフラグシップのGalaxyよりも実用的です。
※どちらも1080p60fpsで撮影しています。
Reno3 5Gでは走っても画面が大きく揺れることはありません。一方でGalaxyは足がつくたびに光が滲む程揺れていることがわかります。
静止画・動画ともに値段帯では最高峰と言っても過言ではないでしょう。
使いやすいUIだが電池持ちは良くない
筆者は過去ColorOS5の時代にoppoのスマホを利用していましたが、癖の強さや使いにくさで苦い思いをしたことがあります。
また他の中華メーカーのUIもどうしても好きになれず、敬遠しがちでした。
しかし今のColorOS 7は非常に使いやすく、中華メーカー特有の使いにくい癖という癖がほとんどありません。中華UIが苦手な人でもオススメ出来るような親切設計といえます。
特に感心したのはキーボードの設定です。
中華メーカーのUIの多くはナビゲーションバーをジェスチャー操作にした場合、キーボードの下部に余白がなく「ん」を打つ度にホームに戻ってしまうという酷い仕様が複数のメーカーで存在します。
また、過去のColorOSでは不評で使いにくい「Simeji for OPPO」というキーボードをデフォルトで搭載していました。
しかし、ColorOS 7に関してはデフォルトのキーボードが一般的なGboardとなり、更にジェスチャー操作の下部余白にも対応しています。

このように、設定ではわざわざキーボードの下部に余白を設けるか否か選択することができる項目まで存在します。 「文字を打っているとホームに間違えて戻ってしまう」という誤作動はかなりストレスになるので、この仕様は非常に嬉しいポイントです。
ここまで褒めてきましたが、どうやら本機種はあまり電池持ちが良くないようです。リフレッシュレート90HzとはいえミドルクラスのSoCにも関わらず、普段使いではGalaxy S20+のリフレッシュレート120Hzと同じ、もしくはそれ以下という体感です。ハードユーザーだとギリギリ1日持つかどうかというレベルでしょう。
薄さ7.7mmで171gと軽いのは評価できますが、その分バッテリーをもう少し載せても良かったんじゃないかと思ってしまいました。
5G利用時のバッテリー持ちは未検証ですが、更に1〜2割ほど悪くなると思われるため、充電頻度は更に高くなるでしょう。
今後のアップデートが心配
oppoは既存機種へのソフトウェアのサポートに消極的で、メジャーアップデートの頻度が少ない事で有名です。1度もAndroidのバージョンが上がらないという機種が大半でした。
また、Softbankの販売するAndroid端末もまたメジャーアップデートの頻度が低いことで有名です。3キャリアで同機種を発売しても、Softbankのモデルが最速でアップデートのサポートを切ってしまうというケースが大半です。
よって、この機種は一度もAndroidのバージョンが上がることはないだろうと割り切って購入したほうが良いでしょう。
今のところセキュリティパッチに関しては10月5日とそれなりの高頻度で降りてきているようですが、今後も高頻度で保証されるとは限らないので、過度に期待しないほうが良いでしょう。
数年のアップデート保証を求めるのであれば、Google謹製のスマホであるPixel5を購入することを強くオススメします。
まとめ
◎良いところ
- キャリア端末にも関わらず他社プラチナバンドまで対応している
- 高リフレッシュレートに対応している
- 中華スマホの割に癖が少ないUI
- 値段の割にカメラ性能が高い
✕悪いところ
- アップデートは来なさそう
- 電池持ちがあまり良くない
- 他社5Gが一切使えない
- USB接続の互換性がなさすぎる
キャリア端末は基本的に他社のプラチナバンドを敢えて対応させない事が多いですが、こちらの機種はLTEバンド18(au)や19(docomo)までしっかり対応しています。
SIMロック解除さえすれば、5Gは利用できませんが、どのキャリアでも支障なく利用することができます。よって、格安SIMユーザーに良い選択肢といえるでしょう。
メジャーアップデートが来る可能性は低いですが、ゼロではないので気長に待つのも良いかもしれません。
USB接続に関してですが、中華スマホではよくあることです。自社の急速充電以外に一切互換性がなかったり、typeC端子のイヤホンも一切反応しなかったりと少々難があります。自社純正のものを購入しなければならないことから、囲い込みを狙っているのだと思われます。
有線で音楽を聴きたいのであれば、おとなしく純正のイヤホンもしくは変換ケーブルを購入しましょう。
総合的にはとても満足で、個人的には100点満点中80点くらいです。値段以上の価値はあると思います。
購入についてですが、一応ルールとしては総務省の指導により、キャリアのショップで端末のみの購入が出来るはずです(移動機物品販売)。 ただし、ショップとしてはイレギュラー対応かつノルマの足しにもならない案件のため「端末のみの購入は不可」「可能ではあるが(在庫があるのに)在庫がないので受付不可」と案内されることが多いと思います。
もしかしたら量販店などでは対応してくれるかもしれません。チャレンジしたい方は是非試してみてください。
コメント