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今更ですが、発売から半年以上経って敢えてドコモ版Galaxy A53 5G(SC-53C)を買いました。
実際にしばらく使ってみて「良かった点」「悪かった点」などをまとめます。
スペック
改めてスペックをおさらいします。比較のため先代モデルであるA52 5Gも参考に記載しています。
Galaxy A53 5G | Galaxy A52 5G | |
---|---|---|
ディスプレイ | 6.5インチ FHD+ AMOLED 1080 x 2400 120Hzリフレッシュレート | 6.5インチ FHD+ AMOLED 1080 x 2400 120Hzリフレッシュレート |
背面カメラ | 64.0 MP 12.0 MP 5.0 MP 5.0 MP | 64.0 MP 12.0 MP 5.0 MP 5.0 MP |
前面カメラ | 32.0 MP | 32.0 MP |
メモリ | 6GB | 6GB |
ストレージ | 128GB | 128GB |
プロセッサ | Exynos 1280 2x 2.4GHz 6x 2.0GHz | Snapdragon 750G 2x 2.2GHz 6x 1.8GHz |
生体認証 | 指紋(画面内) 顔 | 指紋(画面内) 顔 |
バッテリー容量 | 5000mAh | 4500mAh |
外寸 | 159.6 x 74.8 x 8.1 mm | 160 x 75 x 8.4 mm |
重量 | 189g | 188g |
備考 | – | イヤホンジャックあり |
発売時直販価格 | 59,400円~59,835円 | 59,400円 |
イヤホンジャックがなくなった代わりにバッテリー容量が増加した点が本機種の大きな特徴かと思います。またプロセッサも変更され、パフォーマンスやアンテナ性能などがやや改善されています。
A52 5Gはドコモ専売だったのに対し、A53 5GはauやUQモバイルでも発売されました。
なお本機種だけではありませんが、国内版はIP6X・IPX5およびIPX8といった最高クラスの防塵・防水性能を持ち合わせており、海外版よりも防水性能が高くなっています。
ベンチマーク結果
Exynos 1280を搭載したGalaxy A53 5Gの実機ベンチマーク結果です。
AnTuTu v9
今回は別日の異なる室温でそれぞれ計測しました。
1回目(画像左)は室温15℃前後の暖房が効いていない屋内、2回目(画像右)は室温20℃前後の暖房が効いた屋内です。

ミドルクラスのためスコアはかなり安定している印象を受けます。基本的にSnapdragon 750Gよりは10%程度高く、Dimensity 900より5%程度低いスコアになる模様です。
実際に使ってみてもベンチマークスコアの順に快適だと感じました。
Geekbench 5
こちらは概ねシングルが700点強、マルチが2000点弱になるようです。

CPUの構成はDimensity 900とほとんど同じなのですが、マルチコア性能はこちらのExynos 1280が10%程度低いようです。このスコア差は制御の違いや製造プロセスの差によるものと考えられます。
カメラをチェック
Device Info HWによると、Galaxy A53 5Gの背面カメラは以下のセンサーであるとのことです。
- 広角カメラ:IMX682
- 超広角カメラ:IMX258
静止画の総評
Galaxyとしては標準的な彩度高めの画になるようです。以下簡単な実機の作例です。
※全て1200 x 900に圧縮しています。





広角レンズは白飛びこそ少ないものの、黒潰れが気になります。何度か撮りましたが、やはり暗めに写りやすい印象を受けました。
超広角レンズは広角よりも明るく写るものの、やや歪みが気になりました。
また昼間でもすぐに夜景判定となり、オフにしなければ撮影時間が1枚5秒程度になってしまう点が非常に気になりました。他のGalaxyでは経験したことがない事象なので、この機種特有の仕様・不具合である可能性があります。
良いと思った点
中古相場が安価
筆者が購入したのはドコモ版(SC-53C)です。ドコモでは度々キャンペーンによって本機種が値引きされており、それに伴ってドコモ版だけ中古市場での相場が一回り安くなっています。
そのためコストパフォーマンスが他モデルよりも高くなっており、ドコモロゴやドコモ絵文字、ドコモ特有のキャリアアプリなどを許容できるのであれば、非常に良い選択肢になりうると思います。
筆者が購入した決め手も価格で、じゃんぱらにて36,800円で未使用品を購入しました。
安定のGalaxy
Galaxyは基本的に3回~4回のAndroidアップデートが宣言されており、本機種も例外ではありません。本機種はAndroid 13へのアップデートが2022年末にあったため、執筆時点であと3回のアップデートが予定されています。
バージョンアップが長期間行われるということは(快適かどうかはさておき)それだけ長く使えるということなので、この点だけでも十分価値があるように思います。
圧倒的なバッテリー持ち
ミドルクラスで5000mAhも搭載しているので当然ですが、非常にバッテリー持ちが良いです。熱暴走がなければGalaxy M53 5Gと同等くらいの印象です。

1日で使うのが難しいレベルで、これだけバッテリーが持てば十分だと思います。
ハイエンドに勝るスピーカー音質
本機種は何故か異常にスピーカー音質が良いです。良い意味でミドルクラスのスマートフォンとは思えません。音域が広く低音も安定しており、音割れを感じさせない割に音量も大きいです。
あくまで筆者の主観ですが、手元のGalaxy S22 UltraやZ Flip4よりも圧倒的に音が良いと感じました。
個人的にコンテンツ鑑賞は内蔵スピーカーで使用することが多く、非常に好印象です。どうしてハイエンド機種でこのスピーカー音質を実現できなかったのか疑問を持ったくらいです。
薄くて軽い
Galaxy M53 5Gほどではありませんが、5000mAhを搭載している割に薄型で軽量となっており、非常に取り回しが良いです。
200gを切れば軽量と言われる時代なので、腱鞘炎リスクを減らしてくれるだけでもありがたい存在だと思います。
残念だと思った点
そこそこの頻度でカクつく
Galaxy A52 5GやM23 5GといったSanpdragon 750G機ほどではありませんが、アプリの切り替え時や画面の点灯時はやや重いです。普段最新のハイエンド機を使用している方は気になるかと思います。
ただ同じアプリを使用し続ける場合はゲームを除いてほとんど快適です。頻繁にアプリの切り替えを行わない使い方であれば、そこまで気になるものではないかもしれません。
ちなみに筆者はギリギリ許容できる範囲でした。
おそらく最後の他社バンド非対応モデル
本機種はeSIMに非対応のシングルSIMで、なおかつドコモ以外の周波数には対応していません。Galaxyでは2022年下半期のモデル以降これらに対応しているので、おそらくGalaxy Aシリーズでは最後のデュアルSIM・他社バンド非対応モデルとなるでしょう。
しかしドコモ回線で使うのであれば全く影響はありません。ドコモ回線を使用した格安SIMは非常に多いため、回線の選択肢は十分にあると言えるでしょう。
発熱しやすい?
ドコモ回線を使用していることも一因かもしれませんが、なんとなく発熱しやすい気がします。バッテリー温度は冬場でも屋内だと35℃近くに達するようです。

ただ余程のことがない限りバッテリーがゴリゴリ減るというわけではないので、そこまで気にするほどではないかもしれません。
ミドルクラスのGalaxy(常時120Hzリフレッシュレートの利用)でTwitterを使用した場合はどの機種も発熱しがちなので、純粋にスペックが足りないだけだと思います。
まとめ
個人的にミドルクラスとしては及第点であり、定価の6割で購入できるのであれば「買い」だと思いました。
ドコモ回線以外で使う予定がなければバンド削りも全く問題ありません。
親族へのプレゼントや、サブ端末にオススメです。
筆者はGalaxy A54 5Gが出るまでの繋ぎとして使用します。
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