サムスン、横浜に半導体開発拠点を新設へ。TSMCに次ぎ日本へ投資

SoC

大手半導体メーカーであるTSMCが熊本県内に工場を建設することになり、日本で半導体事業に追い風が吹いています。

さらにTSMCの競合となるサムスンもまた、日本への投資を行うようです。

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日韓共同で研究開発

サムスンは横浜市内に半導体開発拠点を新設すると日本経済新聞が報じています。この拠点では先端技術の研究開発が行われ、試作ラインが整備される予定です。

日本政府の補助金も活用しつつ300億円超の投資を行う見込みで、日本との連携をより強める方針とのことです。

米中関係の悪化や日韓関係の改善といった政治的な側面が拠点を置くきっかけであると考えられますが、サムスンは半導体を製造するにあたり、日本の技術力が欠かせません。

日本企業の技術を利用しなければ半導体を作ることができない、ということも要因であるとみられます。

同社の技術部門にも日本の技術力が評価されています。

サムスン技術部門は「やはり高品質で安価、安定的に調達できる日本のサプライヤーは不可欠」として日本企業との連携深化を急ぐ。

サムスン、日本重視に3つの理由 横浜に半導体開発拠点 – 日本経済新聞 (nikkei.com)

なおサムスンの半導体事業における主要サプライヤー103社のうち、日本企業が18社を占めています。これは韓国に次ぎ2番目に多い数であり、同社にとって日本のサプライヤーがいかに重要であるかを示しています。

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日本が重要な半導体拠点に

出典:Samsung

TSMCとサムスンはいずれも大手半導体メーカーであり、大半のスマートフォン向けプロセッサがこの2社で製造されています。

日本は水資源が豊富な地域が多く、多量の良質な水が必要な半導体製造に適しています。なおかつ円安が進行していることから、現在国外メーカーから見ると、日本は半導体事業の投資対象として都合が良い場所であると言えます。


半導体は現代社会において必要不可欠なものとなっています。研究や製造(量産)を問わず、かつて九州がシリコンアイランドと呼ばれた時代のように、半導体事業の活発化に期待したいところです。


画像:Samsung

サムスン、日本重視に3つの理由 横浜に半導体開発拠点 – 日本経済新聞 (nikkei.com)

サムスン、日本に半導体開発拠点 素材・装置企業と研究 – 日本経済新聞 (nikkei.com)

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