2023年主力のミドルクラスGalaxyとなることが期待されているGalaxy A54 5G(仮称)ですが、この機種とみられる端末のベンチマークスコアが公開されました。
プロセッサ更新で大幅なパフォーマンス改善か
公開されたのは「SM-A546B」というモデルで、型番規則から推測して欧州やアジア地域(日中韓を除く)などに展開されるGalaxy A54 5Gとみられます。
シングルコアのスコアが776点、マルチコアのスコアが2599点となっており、これは先代のGalaxy A53 5Gからマルチ性能が飛躍的に向上しています。
なお先代のGeekbench 5のスコアは概ねシングルが700点前後、マルチが1800点弱でした。
本機種はExynos 1380(仮称)搭載とみられ、このプロセッサのスペックは以下であると噂されています。
名称 | Exynos 1380 | Exynos 1280(参考) |
---|---|---|
CPU | 4x Cortex-A78 @2.4GHz 4x Cortex-A55 @2.0GHz | 2x Cortex-A78 2.4GHz 6x Cortex-A55 2.0GHz |
GPU | Mali-G68 MP5 | Mali-G68 MP4 |
製造プロセス | Samsung 5nm 5LPE | Samsung 5nm 5LPE |
またGalaxy A54 5Gの噂されているスペックは以下の通りです。
名称 | Galaxy A54 5G | Galaxy A53 5G(参考) |
---|---|---|
プロセッサ | Exynos 1380 | Exynos 1280 |
メモリ | 6GB | 6GB |
ディスプレイ | 6.4インチFHD+(1080 x 2340) 120Hzリフレッシュレート | 6.5インチFHD+(1080 x 2400) 120Hzリフレッシュレート |
背面カメラ(メイン) | 5000万画素 | 6400万画素 |
筐体サイズ | 158.3 x 76.7 x 8.2mm | 159.6 x 74.8 x 8.1mm |
バッテリー | 5100mAh | 5000mAh |
防塵・防水 | IP67 | IP67(国内版はIP6X、IPX5/IPX8) |
GalaxyのOne UIはスペックの割に動作が重く感じがちです。A53 5Gも例に漏れず、ハイエンドユーザーからすれば決してサクサクであるとは言えませんでした。
しかしA54 5Gではスコアを見る限り準ハイエンドと言っても差し支えがないレベルの性能となっており、普段使いにおいては快適な動作が期待できるかもしれません。
値上がりが心配
大幅にプロセッサのスペックが向上するとなると、価格の上昇が懸念されます。
Galaxy A5ラインナップは国内外問わず定価5〜6万円程度の価格で販売される印象ですが、A54 5Gはプロセッサ性能の底上げに加え、原材料の高騰なども鑑みて値上がりする可能性があります。
ただしミドルクラスはフラグシップよりも価格による競争力がシビアなため、サムスンの企業努力で価格据え置きとするか、値上がりを最小限に留めることも十分に考えられます。
そうなれば非常にコストパフォーマンスに優れた機種になりうるため、続報に期待したいところです。
なお本ラインナップはA51 5Gより3世代連続で日本に投入されていることから、A54 5Gも日本で発売される可能性が高いです。
画像:91mobiles
参考
Samsung Galaxy A54’s Exynos 1380 chipset will have a much faster CPU – SamMobile
samsung SM-A546B – Geekbench Browser
Exynos 1380の仕様がいくつか判明、Cortex-A78を4基採用しMali-G68を搭載 – ReaMEIZU
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