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はじめまして。
「ひゅでポン」ライターのヤハウェスティックと申します。台湾に語学留学中の大学生です。
11月末に台湾に渡り、海外ローミングや現地のSIMを利用してみたので、実際に使ってみたレポートをまとめます。
海外ローミングとは?
簡単に言うと、日本のSIMカードを挿したまま渡航先の電話回線を借りるサービスのことです。
近年では追加料金なしでローミングが利用できるプランが増えており、ご存じの方も多いのではないでしょうか。 今回は台湾到着後すぐにはプリペイドSIMを買わず、翌日市中のショップでプリペイドSIMを買うまで日本のSIMでローミングを利用しました。
今回SIMカードは追加料金不要で海外ローミングが利用できるahamoと楽天モバイルを使用しました。端末は台湾版Galaxy A53 5G(SM-A5360)です。
管理人
台湾は4GでB1、B3、B7、B8、B28、B38が、5Gでn1、n28、n78のバンドが主に利用されています。
旅行で中華電信を利用する場合はB8に、台湾大哥大や遠傳を利用する場合はB28に対応していれば、概ね問題ないと思われます。
ahamoの海外ローミング
ahamoは追加料金なしで82の国・地域でデータ通信が利用可能です。15日間は契約しているデータ通信量の範囲であれば速度制限なし、15日経過後は最大128kbpsの速度制限がかかります。
台湾もローミング対応地域で、中華電信(Chunghwa Telecom)、台湾大哥大(Taiwan Mobile)、遠傳電信(Far EasTone Telecommunications)の4Gネットワークが利用可能です。今回の使用では中華電信と遠傳電信の電波を掴んでいました。
桃園空港到着後、端末設定からデータローミングをオンにすればすぐに利用できました。このときは中華電信の電波を掴んでいました。
ahamoの使用感
到着後2日間は快適でした。空港地下にあるMRTの駅でスピードテストをしてみたところ、pingは200を超えているものの下り316Mbpsと十分な速度です。Twitterの閲覧は画像の読み込みに2秒ほど待つ印象がありますが許容範囲です。
管理人
海外ローミングは性質上どうしても遅延(Ping)が大きくなってしまうので、SNSとの相性は悪いかもしれません。
ちなみにこの計測結果は中華電信の4Gですが、台北の地下鉄では駅間でも5Gが利用できるそうです。
翌日台北市内でも試したところ下り175Mbps、pingは同程度で、こちらもTwitterの閲覧には十分でした。
…ところが、筆者がahamoを快適に使えたのはこの2日間だけでした。
この日に台湾大哥大のSIMカードを買ったのでしばらくahamoは使用していませんでした。しかし数日後に再度ahamoのローミングを使ってみると、台北市内の地上でアンテナピクトも5本しっかり立っているにもかかわらず、速度が上下ともに30kbps程度になってしまいました。
当然Twitterの読み込みも待たされることになり、タイムアウトしてしまうこともありました。 その翌日、再度試してみると今度は遠傳電信の電波を掴んでいましたが、相変わらず使い物にならない速度でした。
利用開始から15日経っておらず、ahamoのアプリを見ても使用データ料が20GBを超えているわけでもありません。海外ローミングは性質上不安定になりがちですが、ここまで酷いとは思っていませんでした。
今回の私の経験から言えることは、「突然使えなくなってしまうことがあるため滞在中の通信をahamoだけで賄うのは危険」ということです。
楽天モバイル
楽天モバイルでは67の国と地域で毎月2GBまで海外ローミングが利用可能です。ただし海外ローミングのオプションをオンにする必要があります。
楽天モバイル(海外ローミング)はそもそも使用できず…
現地到着の翌日、楽天モバイルのSIMカードをGalaxy A53 5Gに挿してみたところ、なんと使用できませんでした。
APN設定の項目を確認してみると、フランスの通信事業者である「Orange」の文字が並んでいました。さらに本来の楽天モバイルのAPN設定を手入力しても保存されずに消えてしまいます。当然通信はできず、最初から表示されているOrangeと書かれたAPNを選択してもダメでした。
※2022年12月30日追記
楽天モバイルの国際ローミングはOrangeを経由しているとのことで、APNが編集できる端末にて携帯国番号(MCC)を208、通信事業者コード(MNC)を01にすると繋がりました。今回使用した台湾版Galaxyでは使用不可でしたが、APNの編集が可能な国内版Galaxyであれば繋がるはずです。
結局筆者の環境では楽天モバイルの海外ローミングを利用することはできませんでした。
Twitterでも同様の報告をしている人が散見されるため、楽天モバイル側で何か問題があるのかもしれません。
台湾はプリペイドSIMが優秀
無料でローミングが利用できるahamoと楽天モバイルを台湾で試したところ、前者は不安定、後者は使用すらできないという残念な結果になってしまいました。
では台湾でスマホを使うにはどうすればいいのでしょうか?
結論から言うと、短期間の旅行なら空港でプリペイドSIMを買いましょう。
日本ほどではありませんが、台湾のモバイルデータ通信は品質が優秀です。筆者は過去に1年半台北に住んでいたことがあり3年前に旅行でも訪れていますが、いきなり使えなくなるということは経験したことがありません。
また空港であれば日数指定型でデータ通信量無制限のプリペイドSIMがそこそこ手頃な値段で販売されています。
たとえば中華電信はこんな感じで、4Gや5G、利用できる日数などによってそれぞれのプランが用意されています。なお台湾大哥大や遠傳電信もほぼ同じプラン内容です。
30日を超える滞在には他の方法がオススメですが、これについては後日更新予定の記事で詳しく紹介します。
いずれにせよプリペイドSIMを使用する場合、海外ローミングの利用とは異なり端末のSIMロック解除が必要なので、渡航前に必ず解除しておきましょう。
まとめ
踏んだり蹴ったりな内容でしたが、今回紹介したのはあくまでも筆者の事例です。特に問題なく利用できた人もいる可能性があり、この記事の内容が全てではありません。
ただ筆者の結論としては、台湾でのローミング利用はオススメできません。現地でプリペイドSIMを購入するのが無難だと思います。
次回は長期滞在者にオススメできる「期限の延長が可能なプリペイドSIMの買い方」をご紹介します。
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