ソフトバンクは2021年10月より、Softbank Airの「Airターミナル5」にて5G SAサービスを提供していましたが、遂に本日2022年5月31日より、個人の携帯電話向けにサービスが開始されたようです。
5月31日よりサイレントで商用開始
大々的なリリースはありませんでしたが、ソフトバンクの「よくあるご質問(FAQ)」より、Xperia 5 Ⅲ(A103SO)にて5G SAサービスが利用できるようになったことが判明しました。
なお本機種で5G SAを利用できる条件は以下の通りです。
- 最新のソフトウェアアップデートを適用すること
- 5G SAに対応したSIMカードの利用
- 5G SAエリア内にいること
2022年5月31日よりも前に本機種を購入した方は、SIMカードの交換(無料)が必要です。
なお執筆現在、個人の携帯電話向けの契約では、通信事業者問わずほぼ全てが5G NSA(Option 3x)のみの提供となっています。これは4G(LTE)への接続が必須で、かつ4Gの設備(EPC)を利用しています。つまり極端な言い方をすると、現在の5Gは5Gがメインではなく「4Gのおまけ」のような形で運用されていると言えます。
一方5G SA(Optin 2)では5G(NR)単独で動作し、かつ5Gの設備(5GC)を利用します。これにより超高速・大容量通信だけでなく、低遅延および多数同時接続も期待できるようになります。
正直なところ、現状は一般的な利用において違いを感じることができないと思います。しかし今後5Gが主流となっていくこと、現在の5Gよりもバッテリー持ちの改善が期待できることからも、早期から対応しておいて損はないでしょう。
今後ソフトバンクでは2022年春モデル以降から、対応していく機種が増加していくとみられます。
※2022年6月2日追記
ソフトバンクのサブブランドであるワイモバイルでも、AQUOS wish(A104SH)で5G SAを提供していることが判明しました。
現状はeSIMのみの対応で、物理SIMカードは5G SAに対応していないようです。
MVNOへの対応は未定
前述の通り、移動体通信事業者(MNO)においては、設備などが整い次第5G SAを提供できます。
一方でIIJmioやOCNなどといった仮想移動体通信事業者(MVNO)においては、5G SAへの対応は今のところ未定です。技術的・費用対効果などの問題もありますが、一番はMNOと話がまとまっていないことが原因です。MVNOについては、今後しばらく5G SAに対応しないと思った方が良いでしょう。
ただしUQモバイル・LINEMOなどといったサブブランドについては、一般的なMVNOとは少し形態が異なるため5G SAに早期から対応する可能性があります。今後の動向に注目です。
画像:ソフトバンク
参考
Xperia 5 III で5Gスタンドアローンを利用するにはどうしたらいいですか? | よくあるご質問(FAQ) | サポート | ソフトバンク (softbank.jp)
国内初、スタンドアローン(SA)方式の5G商用サービスを提供開始 | 企業・IR | ソフトバンク (softbank.jp)
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