昨年よりAppleに世界の出荷台数シェアを奪われていたサムスンですが、2022年にさしかかるや否や、再びトップの座を奪還したようです。
調査会社Canalysが調査結果を公開しました。
Galaxy S22シリーズが後押し
2022年第1四半期における世界のスマートフォン出荷台数において、それまでトップの座に君臨していたAppleを抑え、サムスンがシェア24%と再び1位になりました。
特にGalaxy S22 Ultraが好調とのことで、サムスンの売上高に大きく貢献しているとみられます。
ただし例年秋にiPhoneが発表され出荷台数が増加し、その翌年の冬~春にGalaxy Sシリーズが発表されてこちらも出荷台数が増加するため、このような流れは今に始まったことではない、ということに留意する必要があります。
とはいえサムスンは立て続けにGalaxy Aシリーズを発表しており、しばらくはサムスンが出荷台数1位の状態が続くと予想されています。
成長率で見ると、表に記載のある上位メーカーはAppleを除き全てマイナスに転じています。全体でもマイナス11%と鈍化している様子です。
近年スマートフォンの性能は金額に関わらず飛躍的に向上しており、ややオーバースペックになりつつあります。そのため買い替えサイクルが伸びており、今後もスマートフォンの出荷台数は減少していくと考えられます。
また、世界情勢が不安定であることも要因であると指摘されています。
Appleの成長に注目
上位メーカーの中で唯一8%と成長を見せているApple。iPhone 13シリーズの需要が高く、かなり売れている様子です。
iPhone SEという廉価版はあるものの、定価3万円以下のスマートフォンのラインナップは存在しません。それにも関わらず出荷台数シェアトップ3にはほぼ常に存在しており、圧倒的なブランド力の高さを見せつけています。
世界的にiPhoneは憧れの存在であり、特に10代から20代にあたる「Z世代」に好まれる傾向があります。スマートフォン市場は成熟期から衰退期にさしかかっていますが、Appleに関しては今後の成長も期待できそうです。
参考
Samsung overtakes Apple once more to rule the global smartphone market – SamMobile
Canalys Newsroom – Global smartphone market shrinks 11% in Q1 2022 as regional headwinds bite
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