サムスンはフラグシップのラインナップとして、ファブレットのGalaxy SシリーズおよびフォルダブルのZシリーズを展開しています。
しかし後者は昨今のウクライナ情勢を受けて、一部地域で名称を変更したようです。SamMobileが報じています。
Zの名が付く折りたたみシリーズは名称を変更
バルト海とロシアに挟まれたエストニア・ラトビア・リトアニアのいわゆるバルト三国で、Galaxy Z Fold3 5GおよびGalaxy Z Flip3 5Gが、それぞれGalaxy Fold3 5GおよびGalaxy Flip3 5Gに名称が変更されました。
ウクライナ情勢を受けて「Z」が排除された形です。
ロシア軍の戦闘車両に刻まれていた「Z」というアルファベットは、現在“ロシア軍のウクライナ侵攻を支持するシンボル”となっています。そのためヨーロッパをはじめとした、ウクライナを支持する西側諸国では「Z」という文字の使用を自粛する動きが相次いでいます。
サムスンもこの流れに乗り、まずはバルト三国でGalaxy Zシリーズの「Z」を排除した様子です。
本サイトは歴史を専門としていないので詳しくは解説しませんが、このバルト三国はかつてロシア帝国・ソビエト連邦にそれぞれ支配されていた時期がありました。彼らは二度の独立を果たしているものの、再びロシアに侵略されることへの危機感を強めています。またウクライナへの支援も積極的に行っています。
こういった歴史的・政治的背景もあり、バルト三国で真っ先に「Z」を排除する運びになったと考えられます。
なお執筆現在ウクライナではGalaxy Z Fold3 5GおよびGalaxy Z Flip3 5Gのままで表記されており、特に名称の変更はされていません。
他国に波及する可能性も
この「Z」排除の動きは、他国にも波及する可能性があります。特にヨーロッパでは可能性が高いですが、ウクライナを支持している日本も例外ではありません。
とはいえサムスンによる初代の折りたたみスマートフォン、Galaxy FoldにはZの名称がついていません。ある意味原点に回帰したという捉え方もできるでしょう。
画像・参考
via SamMobile
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