みなさんはどのキャリアで携帯電話を契約していますか?
au、ドコモ、ソフトバンク、楽天、格安SIMなど…様々な選択肢があるわけですが、一般の方はほとんどが1人1回線しか契約していないと思います。というか、複数回線契約することなんて考えたこともないと思います。
実は2回線以上所持することによるメリットはたくさん存在します。
今回はau・ドコモ・ソフトバンク・楽天の最低4回線は常に維持している筆者が、そのメリットの一部と、オススメの組み合わせを紹介したいと思います。
① 利用できるエリアが広がる
楽天モバイルを除く3キャリアは既に4Gで人口カバー率99%を達成しています。
しかし、特定のキャリアしか繋がらない場所や、人口密集地の住宅街でも場所によってはほぼ圏外の電波状態である家(屋内)がまだまだ存在するのが現状です。
1回線しか所持しておらず、このような「ハズレエリア」に遭遇した時は、劣悪な通信環境で我慢せざるを得ません。でも2回線所持していれば、このようなハズレエリアを回避できる場合があるのです。
このような電波状況は、各キャリアのエリアマップを見ても判別することが出来なかったりするので、複数回線持っていると何かと便利であり、間違いなくQOLが向上します。
② 万が一の備えに有効
みなさんはシステム障害や災害によって利用しづらくなるケースに遭遇したことがありますか?
直近での大規模なシステム障害はソフトバンクでありましたね。自然災害発生による利用制限は東日本大震災が有名です。
1回線だとシステム障害に遭遇した場合、復旧するまで待つしかありません。また自然災害で全キャリアが被災したとしても、キャリアによって復旧する速度は変わり、持っている回線だけなかなか復旧しない…なんてこともあるかもしれません。
このような障害に遭遇した際、複数回線所持が真価を発揮します。
複数のキャリアを契約していると、システム障害が発生しても、どちらか一方が利用できるという場合が多いです。また自然災害でも、復旧が早かったキャリアの回線から利用できます。
つまり複数回線を所持していると通信障害のリスクが分散できるというわけです。
③ 4キャリア契約しても月額5,038円~
菅前内閣の携帯料金値下げ政策により、ここ1年でかなり安価に携帯電話を維持できるようになりました。
極端な話ですが、これによりau・ドコモ・ソフトバンク・楽天モバイルの移動体通信事業者(MNO)、またはこれらのサブブランド4回線を契約しても
- au(povo2.0):月額0円~ ※トッピングにより都度課金
- ドコモ(ahamo):20GB・5分かけ放題付きで2970円
- ソフトバンク(LINEMO):3GBで990円
- 楽天モバイル:3GB以下・かけ放題で1,078円~
なので、合計すると最低月額5,038円~で維持できます。
povo2.0は180日に1回トッピングを行う必要がありますが、現実的に考えてpovo2.0で毎月3GBのトッピングを購入したとしても月額6,000円は超えません。
ただあまり回線が多すぎても普通の人であれば使い方に困るうえ、2回線の契約でも十分に上記の恩恵を受けることができます。スマホを1台しか持ち歩かない人は2回線の契約で良いと思います。
オススメの組み合わせは?
2回線の契約までとなると、今度はどのプラン・ブランドを選ぶかという話になります。様々な組み合わせがありますが、一部を取り上げてメリットデメリットをご紹介します。
- au(povo2.0):月額0円~ ※トッピングにより都度課金
- LINEMO:3GB以下で月額990円~
メリット:最安クラスで維持が可能
デメリット:利用できるエリアは広がらない
一番安く維持できる組み合わせです。必要に応じてpovoのトッピングを購入することで、最低限の支出で済みます。
通話はオプションをつけるか30秒22円でかける必要がありますが、かなり安くで複数回線維持できるのがメリットです。
- ドコモ(ahamo):20GB・5分かけ放題つきで2,970円
- au(povo2.0):月額0円~ ※トッピングにより都度課金
メリット:最も無難な組み合わせ
デメリット:特になし
一番誰にでもオススメできる組み合わせです。メイン回線をahamoで維持し、予備の回線にpovo2.0を活用する方法です。これでドコモ回線の弱い場所はau回線でカバーでき、またahamoでデータ通信量が足りなくなった場合、出先で大量の通信が必要になった場合でもpovo2.0で補うことが可能です。
通話もahamoのかけ放題を使えば良いので、そこそこの値段に抑えて複数回線持ちたい場合に最適な組み合わせだと個人的には思います。
強いてデメリットをいうならば、意外と全国に点在する「ソフトバンクだけ繋がる場所」で利用できないということくらいでしょうか。
- ドコモ(ahamo):20GB・5分かけ放題つきで2,970円
- ソフトバンク(LINEMO):3GBで990円
メリット:比較的無難な組み合わせ
デメリット:柔軟な使い方ができない
メインをahamoにし、予備の回線としてpovoの代わりにLINEMOのミニプラン(3GB)を契約する組み合わせです。
大阪近郊は何かとソフトバンクが強い(※筆者の主観)ので、近畿在住の方にオススメできる組み合わせかと思います。
ただLINEMOは特筆すべき特徴がなく、povoよりも都合の良い使い方ができないので、トッピングが面倒な人向けの選択肢になりそうです。
もちろん余裕のある人は3回線以上契約しても良いと思います。またpovo2.0は維持費が年間最低440円なので、使うかどうかはさておき、一旦これは契約しておくという選択肢を取っても良いでしょう。
ちなみにeSIM対応機種であれば一台に4回線全てを保存・挿入することができますが、同時にスタンバイできる回線数には制約があり、多くても2回線までなので、ご利用は計画的に。
なお2018年以降に発売されたiPhoneはeSIMに対応しています。
今回紹介したブランドおよびプランは全てeSIM契約が可能なので、iPhoneユーザーの方は是非eSIMで回線を追加してみてはいかがでしょうか。もちろん予備でスマホをもう一台買うのもアリです。
携帯電話も冗長化の時代
携帯電話は老若男女問わず誰でも所持しているものになりました。生活を豊かにするものだけにとどまらず、生活インフラとなっています。つまりこれが利用できなくなるという事は、生活に支障が出るということです。
生活を維持するためには必要不可欠になった昨今では、携帯電話の回線を複数契約するということはリスクヘッジに繋がります。何事も冗長性を確保して、万が一に備えることが大事です。
複数回線を契約して今後に備えましょう。
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