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iPadのシェア率の高さは異常?Androidタブレットが市場に少ない理由

iPad

10月20日、日本でもXiaomi Pad 5シリーズが発表されました。本機種はAndoridタブレットでは非常に貴重な高性能のタブレットです。

我が国ではタブレットといえばiPadがほぼ独占しており、それ以外のタブレットはiPadよりも安い超廉価機種のみしかありません。

そこで本機種では非常に注目が高まっているわけですが、そもそも何故iPadは独占的といえるほどの高いシェアを維持しているのでしょうか。

タブレット市場はApple製品が半分以上を占める

「タブレット」の代名詞となるほどの普及率・知名度の高さを誇るiPadですが、実際にどれほどのシェア率なのか、データを見てみます。

(出典:MM総研)

MM総研によると「2020年度通期 タブレット端末出荷台数調査」では、Apple、つまりiPadが53%と2位以下のメーカーと比較しても、圧倒的な差をつけてトップに躍り出ていることが分かります。

OS別のシェアを見てみると、iPad OS・Windows・Androidの順であり、Androidタブレットは最も低いシェアであることが分かります。

ただしGIGAスクール構想での学校法人への特需があったため、Windowsの出荷台数シェアの高さは一過性のものであると思われます。

(出典:MM総研)

このように日本のタブレット市場では、iPadが全体の出荷割合の半分以上を占めており、またAndroidタブレットはiPadに比べて人気がないということが分かります。

内製化は大きなメリットをもたらす

Apple製品のタブレット・スマートフォンには、他社が真似することが難しい強みが多数あります。

それはオペレーティングシステム(OS)とシステム・オン・チップ(SoC)の内製化を行っていることです。

SoCはCPUやGPU、その他の処理を行うチップが集まった、いわば電子機器の心臓部分です。

タブレットやスマートフォンといった製品は、Googleが開発したAndroidをOSのベースとして用いて、QualcommやMediaTekといったSoCを設計する専門のメーカーのものを採用し搭載することが一般的となっています。

しかし、AppleはiOSおよびiPad OSといったシステムを完全に自社で設計するだけにはとどまらず、SoCに至っても他社に頼らず内製化しています(ただし製造はTSMCといったファウンドリが行っています)。

よって自社で完結しているシステムが多いiPadやiPhoneは、Androidには真似できない優れた最適化および効率化を実現することができ、他社との差別化を実現しているわけです。

Apple、M1チップを発表 - Apple (日本)
SoCの内製化を推し進めるApple(出典:Apple)

Appleは囲い込みを得意とする

またiPadは単独だけではなく、その他のAppleの製品やサービスと組み合わせることでより価値を見出だすことができます。

例えばApple Pencilが挙げられます。現在では公式サイトで取り扱っているiPadは全てApple Pencil対応となっており、「大きい画面でペンを使いたい」という需要を早期から拾っています。

またその他の顧客が所持しているApple製品との同期も、Apple IDのサインイン一つで非常に簡単かつ便利であり、「iPhoneを持っているならタブレットはiPadほぼ一択」という心理とさせることで、高いシェアに貢献していると考えられます。

AndroidタブレットはOSの面において圧倒的に不利だった

またAndroidタブレットにはどうしても”Android”というシステム上、タブレットであることのメリットがほとんどありません。画面が大きいこと以外スマートフォンとほぼ同じです。

スマートフォンやタブレットにメーカーがある程度システムをカスタマイズすることは可能ですが、オープンなAndroidというシステムをベースとする以上限界があったり、またそれ以前にアップデートの保証期間の長さでもiPadに太刀打ちできません。

そのためAndroidタブレットはiPadよりも値段を安くしなければ優位性を保てず、性能の高いAndroidタブレットはiPadに惨敗してしまうため淘汰されていきました。

結果的に、安価なAndroidタブレットは細々と販売されているもののAppleの独壇場となった、というのが今のタブレット市場なのです。

Android 12Lでタブレット市場活性化となるか

そんな中、Googleはタブレットやフォルダブルスマートフォンなどの大画面の端末に最適化を行ったAndroid 12Lを発表しました。大画面向けのレイアウトや、マルチタスクのサポートを標準化します。

これにより、長らく大画面であるタブレットの有意性がなかったAndroidにおいても、一般的なスマートフォンと差別化を図ることができるようになるかもしれません。

Google以外の各メーカーにおいても、アップデートの予定がある大画面の機種では、来年以降に順次提供されるでしょう。

またiPad OSとiOSの関係のように派生したシステムとなったため、今後の更なる機能改善に期待したいところです。

まとめ

サムスンさえも基本的に投入していないため、長らくiPadが独占的であった日本のタブレット市場。

近年はAndroidのタブレット最適化や、非常にコストパフォーマンスに優れたXiaomiの参入により、Androidタブレット市場が活発になりつつあると感じます。

今後タブレット市場のシェアが大きく変わっていくのかもしれません。


画像:Apple

参考

教育市場向け特需で初の1000万台超えとなる1152万台「2020年度通期 タブレット端末出荷台数調査」≪ プレスリリース | 株式会社MM総研 (m2ri.jp)

2020年度上期のタブレット出荷台数は過去最高を記録 〜前年同期比23.9%増の461万台 – PC Watch (impress.co.jp)

Apple、M1チップを発表 – Apple (日本)

グーグル、大画面デバイス向けの「Android 12L」 – ケータイ Watch (impress.co.jp)

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