通信事業者としてのソフトバンクは2015年を最後に、Galaxyを取り扱わなくなったことで有名です。
一方で母体となるソフトバンクグループでは、近年サムスンと事業の提携について話を進めていることが明らかとなりました。朝鮮日報が報じています。
中長期的な戦略的提携
ソフトバンクグループの孫正義氏は10月1日に韓国を訪れ、同月4日にサムスンのイ・ジェヨン副会長ら、Armのレネ・ハースCEOなどの重役達と会合を行ったようです。
この会合ではソフトバンクグループが所有している半導体設計大手企業のArmについて話し合いを行ったとみられます。
Armといえば、ほぼ全てのスマートフォンで用いられているアーキテクチャなどの設計を行っている英国の企業です。現在のスマートフォンにはなくてはならない存在であり、市場を独占していると言っても過言ではありません。
そんな超巨大企業を買収したソフトバンクグループではこのArmにおいて、サムスンとの”中長期的な提携”を第一選択として検討している模様です。
サムスンからの出資はなし?
以前ソフトバンクグループはこのArmをGPU設計大手であるNVIDIAに売却を試みていましたが、独占禁止法など様々な障壁で売却は叶いませんでした。
ソフトバンクグループは次の手としてサムスンと資本的な関わりを持たない”戦略的提携”を試みていると考えられます。
サムスンが買収する案もNVIDIAの件と同様に、独占の兼ね合いから可能性は低そうです。
このような提携はサムスンだけに留まらず、その他の大手ハイテク企業にも行う可能性があるとも指摘されています。
ArmはAIやIoTを始めとした新しい技術の展開が絶えず、まだまだ成長が見込めると言って良い半導体事業を主に取り扱っています。
様々なハイテク企業と協力を検討していることからも、今後の成長に期待が高まります。
画像:Arm
参考
李在鎔サムスン副会長と孫正義氏が会合…「ARMとの長期的協力協議か」 | Joongang Ilbo | 中央日報 (joins.com)
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