例年通りであれば2022年下半期に控えている、サムスンの折りたたみGalaxy Zシリーズ。
まだまだ発表は先ですが、新たな噂が浮上しています。
サムスンの最先端プロセスは複数の問題あり
著名リーカーのIce universe氏によると、次期Galaxy Z Fold4(仮称)およびZ Flip4(仮称)では、Snapdragon 8 Gen 1 Plusが搭載されるようです。
このプロセッサ(SoC)は現行ハイエンドであるSnapdragon 8 Gen 1のマイナーチェンジモデルとなる予定で、製造がサムスンファウンドリからTSMCに変更されると噂されています。
なお同年でも上半期と下半期のフラグシップGalaxyで異なるプロセッサを搭載する、という事例は過去に何度かあり、直近で言えば2020年のS20シリーズ(Snapdragon 865)とNote20シリーズ・Z Fold2(Snapdragon 865 Plus)が挙げられます。
現在Snapdragon 8 Gen 1はサムスンファウンドリの4nmで製造されています。しかしこの製造プロセスは歩留まり(良品率)が極端に低いという深刻な問題を抱えており、製造委託元であるクアルコムが想定している十分な安定供給ができていない可能性があります。
また電力効率にも問題があるとされ、同社の4nmプロセス(4LPX)はTSMCの4nmプロセス(N4)と比較して消費電力が大きい、と有識者から指摘されています。
サムスンファウンドリがこういった複数の問題を抱えていることからも、ハイエンドSnapdragonのTSMC移行は自然な流れといえるでしょう。
とはいえTSMCの最先端製造ラインは基本的にAppleがほぼ独占しているため、クアルコムの割り込む余地があるのか疑問です。
あくまで筆者個人の予想ですが、クアルコムは2022年下半期でも8 Gen 1を引き続きサムスンファウンドリに依頼、加えて8 Gen 1 PlusをTSMCに依頼し、1:1程度の割合で供給するではないかと推測しています。
サムスンはもう一つのフラグシップモデルを開発中?
またサムスンは2022年下半期に横折りのZ Fold、縦折りのZ Flipとは異なる「第三のフラグシップ」を開発しているのではないか、とGalaxy Clubが指摘しています。
現在次世代形状のスマートフォンとして開発されているモデルは「B4」「Q4」「N4」の3つ存在しています。従来通りであればFoldとFlipの2モデルのみのはずなので、サムスンはもう一台新たな次世代形状のスマートフォンを開発している可能性が非常に高いです。
なおZ Fold3およびZ Flip3のコードネームがそれぞれ「Q3」「B3」だったため、Q4はZ Fold4(仮称)、B4はZ Flip4(仮称)となるでしょう。
なお、この「N4」は折りたたみスマートフォンであるかどうかも不明です。ディスプレイが巻き取り式の「ローラブルスマートフォン」である可能性も十分考えられます。
もしローラブルとすれば、個人が購入できる製品としては世界初となります。同社はローラブルスマートフォンを製品化する十分な技術を持ち合わせており、実現しても不思議ではありません。
まだ開発段階のため製品化されない可能性もありますが、今後の動向に注目です。
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画像:Galaxy(日本)
参考
Ice universe(Twitter)
Samsung Galaxy Z Flip 4, Z Fold 4, en….? Drie foldables in ontwikkeling (galaxyclub.nl)
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