Galaxy Sシリーズは毎年販売地域によって異なるシステム・オン・チップ(SoC)を搭載します。
基本的にサムスン自社が開発するExynosというSoCを搭載しますが、日本・中国・米国といった一部の地域ではQualcommのSnapdragonというSoCを例年搭載しています。
しかし、サムスンはNote21シリーズをキャンセルしたり、S21 FEの発表すらも2021年中に行えないほど半導体不足の打撃を受けています。
この半導体不足の影響がS22シリーズにも及ぶ可能性があるようです。LetGoDigitalが報じています。
S22シリーズではExynosを搭載しない?
元サムスン社員であるSuper Roader氏によると、サムスンはS22シリーズにてExynos 2200搭載を見送ったとのことです。
この情報が本当に正しければ、S22シリーズはフォルダブルのGalaxy Zシリーズと同様に、ヨーロッパを含むすべての地域でSnapdragon搭載モデルが販売されるということになります。
Exynos 2200は以前よりAMDと共同で開発したGPUを搭載するという噂が飛び交っており、先代モデルのマイナスイメージを払拭するほど期待されているSoCでもあります。
しかし半導体不足はまだまだ解消しておらず、改善の兆しが見られないどころか悪化する一方であり、まとまったチップの製造が困難となっているのかもしれません。
なおSnapdragon 898もExynos 2200と同じサムスンの4nmプロセスで製造されると言われていますが、自社で開発したものを製造するよりは、他社へ供給する方が経営的にメリットが多いことが一因として考えられそうです。
一部リーカーは否定的
一方で一部有識者はこの報道に対して懐疑的です。
韓国やサムスンの情勢に詳しいTron氏もこの情報に対して半信半疑のようですが、確信を持って否定はできない様子です。
またフリーライターのMax Weinbach氏も「Exynos搭載モデルが存在する証拠はある、この報道は馬鹿げている(意訳)」と投稿しています。
収まらないパンデミックなどで混乱が続き、近頃は情報が錯綜しがちです。まだ決定的とはいえない様子のため、続報を待った方が良さそうです。
参考
Samsung voorziet alle Galaxy S22 modellen van Qualcomm chip | LetsGoDigital
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